生物室に行ったらオレってばみんなの注目のマトになっちゃった。でもちゃぁんと、ちづちゃんの隣りに座ったらセンセはフツーに授業始めたしぃ?「銀二くん、あの…どこに、行ってたの?」「んーとね泰河にちょっと呼ばれてたんだぁ。」「そうなの…?」ちづちゃんは何だか考える仕草をして、それから授業はサボっちゃダメだよって怒られちゃった。うん、そーだねぇ。やっぱりマジメにしなきゃダメだもんね。次からはもっと気をつけないと。教科書もノートもないから、ちづちゃんが見せてくれた。ところどころにラクガキがあって可愛いねぇって言ったら恥かしそうに俯くんだから、ホント可愛いなぁ。こーんな可愛いちづちゃんがいるのにセンセの話なんて聞いてたってつまんないでしょー。だからちづちゃんに授業を教えてもらいながらお話してたんだー。あーぁ、早く放課後になってくれないかな。ちづちゃんのピアノ聴くのチョー楽しみじゃん?「…あ、」黒板を見てたちづちゃんがオレの方を見る。「どーかしたのぉ?」ん?って首を傾げたらジッと見上げてくんの。「ううん、その、おかえりなさい。」「……うん、ただいまぁ。」うっわー、不意打ちだよねコレ。もう忘れかけてたのに。ちづちゃんってば見た目だけじゃなくて中身もほんっとオレ好みだなぁ。可愛すぎて食べちゃいたいくらい。Prev Novel top Next