「あー…、疲れたぁ。」「あ、先輩からメール着たよ。えっと‘迎えに行く’…?」「はっ?!え、ちょ、ケータイ貸せ!!」「え?あ、はい。」「(何考えてんのコイツ!!‘迎えに来たら今日の昼食の話は無かった事にします。コッチから屋上に行くので待っていて下さい’っと、送信。)…はい、ありがと。」「どーいたしまして?ねぇ、なんて送ったの?」「何でもないよ。先輩の面倒になるからコッチから行くって伝えただけ。」「そっかぁ。あ、返信だ…分かっただってー。」「よし、それじゃあ行こっか?」「はーぃ!」「…ってどこ行くのさ、どこに!」「どこって…あれ?どこ行けばいいの??」「はぁ…、先輩たちが何時もいるのは屋上だよね?」「そうなんだ、知らなかったー。じゃあ屋上でいいのかな?」「ん。屋上でいいでしょ。」「それじゃ、レッツラゴー!!」「(…果てしなく不安だ…。)」(狼の巣穴に向かう子羊と羊飼い。)Prev Novel top Next