「あのね、あたし好きな人ができた。」「え、マジ?誰?」「うん。先輩でね、一年留年しちゃってて二つ上の人。すごく喧嘩も強いみたいなの。」「ちょっと待った。それって、もしかして銀髪の人だったりする?」「すごい!どうして分かったの??」「…先輩で一年留年してて、喧嘩が強いとくればあの人か、その周辺しかいないって…。」「へぇー!」「ってか、何で好きになっちゃった訳?超不良じゃん。悪い噂も聞くし。」「違う!悪い人じゃないよ!!だってあたしが落とした学生証拾ってくれて、わざわざ渡してくれたんだよ?優しい人だもん!!」「(それってアンタが狙われてるんじゃ…)そ、そっか…へぇ、意外と優しいんだ?」「そう!タカネの花かもしれないけど、あたしがんばる!!」「…まぁ、無理しない程度にね。(心配だけど)ボクも応援してるから、何かあったら連絡して?力になるから。」「ほんと?ありがとっ!」(腹ペコ狼に可愛い子羊は渡せません。)Novel top Next