「(今日から同居かぁ。まあ見た目は確かにカッコイイけど…)」「透さん、どうかしましたか?」「ううん、何でもない。それより弓弦くんはいいの?」「何がですか?」「うちに住むこととか、わたしが許婚になることとか…」「僕は透さんのこと好きですよ。小さい頃から母に話を聞かされていて、何度も写真やビデオを拝見しましたし、こうして会って話しが出来てとても嬉しいです」「そ、そうなんだ…」「でも透さんが僕を好きになってくれるかどうかは別の話なので、無理に気負わず家族や友人のように接して欲しいです」「……うん、分かった。よろしくね、弓弦くん」「はい、よろしくお願いします」【うちの弓弦どう?】「上手く透とやってるわよ〜」【でしょ?ああ見えて弓弦は押しが強くて計算高いから、あの手この手で攻めるはずだわ】「まあ、あとは透の問題よねぇ」【そうねぇ、でも透ちゃんも押しに弱い感じだったし結構良いと思うのよ】「確かに。…ああ、早く孫の顔が見たいわ〜」【まったくね】(見た目に騙されてはいけません。)Prev Novel top Next