「ねぇレンちゃん」「ん、何?」「壱佐先輩と何話してたの?」「烏継先輩とスズのこと。手伝ってってお願いしたら快く引き受けてくれたよ。」「ほんと?!壱佐先輩に今度お礼言わなきゃ!」「大丈夫、ボクから言っておいたから。」「そっかー、レンちゃってすごいね!」「…何が?」「いっつもあたしが考えてることの先を、レンちゃんは考えてるもん。あたし全然ダメだなぁって思っちゃうの。」「そんなことないよ。スズにはスズの考えがあって、一生懸命やってるんだからソレでイイんだって。無理しなくてもイイんだよ。」「だってレンちゃんに迷惑ばっかかけてるし…」「迷惑なんて思ってない。頼ってくれるのって親友だからでしょ?信じてもらえて嬉しいよ。」「そっかな…」「そうだよ。だからスズは気にしない、気にしない。」「…うん、ありがとレンちゃん!」「どーいたしまして。あ、明日の昼休みなんだけど。」「うん?」「委員会の仕事入っちゃったから先に先輩たちのトコに行ってなよ?後からボクも行くから。」「はーぃ。」「きちんと先輩にメール入れといてね。」「うん、帰ったらメールするっ。」「(…忘れないか心配だなぁ。)」(羊飼いと子羊の帰り道。)Prev Novel top Next