「ウノをしようか」
「懐かしいですね、ウノ」
「ドロー2やドロー4を重ねる瞬間が楽しいですよね」
「そうですね」
「あれ以上に楽しい瞬間はないね」
「ドSどもめ」
「こいつらの隣座りたくねぇ」
「配るっスよー! 何枚だっけ?」
「7枚じゃなかった?」
「ジャンケン勝った人からスタートね」
順番:赤司→白神→紫原→黒子→藍畑→緑間→桃井→青峰→橙木→黄瀬
「赤」
「いきなりワイルドカードて」
「同じ数字なら重ねて出せるんですよね」
「えー俺青もってねーし」
「すみません」
「青ですよね、あります」
「あ、よかった。0なら持ってる」
「人事を尽くせば山札など引かなくとも出せるのだよ」
「さすがミドリンだねっ。あ、緑あるよ」
「ねーよ緑」
「だがしかしリバース!」
「持ってねぇっつってんだろ!」
「私もないや。ミドリンある?」
「当然なのだよ」
「わたしも緑ないや」
「リバースです」
「あ、緑出た」
「8はあるのだよ」
「黄色ならあるよー」
「黄色もねぇっつーの!」
「スキーップ!」
「黄色ね」
「7ならあります」
「リバースー」
「赤ですね」
「スキップ」
「赤ないよー!」
「おーやっと出せるわ」
「だけど青にしちゃう!」
「出せるのだよ」
「青出ないなぁ」
「黄色にします」
「5ー」
「黄色……あ、ありました」
「リバース」
「ちょっと、ちょっと待ってほしいっス!」
「何だい涼太。ゲームなら順調に進んでるじゃないか」
「オレ一向にカード出せないんスけど!?」
「タイミングの問題じゃないんですか?」
「スキップとかリバースのせいっス!」
「手札に変化ないもんね、涼ちゃん」
「梨乃っちも原因のひとつっスからね!」
「あれ?」
「まぁまぁ、要は変化が欲しいのでしょう? ということでリバースです」
「白神っち……!」
「ほら、喜べ涼太、ドロー4だ」
「赤司っちぃぃいいい!!」
「しかも2枚もあるぞ」
「よかったですね黄瀬くん、8枚も手札が増えて」
「ドSの祭典じゃないっスか!!」
「赤司くん、何色ー?」
「もちろん赤だよ。そしてウノだ」
「さすが征ちゃんです」
「もう嫌っス……なんなのこの人たち……」
結局
「2位ですか。征ちゃんには勝てませんでしたね」←2位
「僕に勝てるのは僕だけだからね」←1位
「やめろ、赤司それは何かやめろ」←7位
「青峰くん何かトラウマでもあるの?」←4位
「でも、大ちゃんなら何か言いそうだよね、1年後あたりに」←6位
「オレに勝てるのはオレだけだーって?」←8位
「いくら青峰くんでもそんな……ぷ、くく……」←5位
「よーし、テツ表出ろ。笑ってんじゃねーよ」
「あ、もうすぐ下校時間だ」←9位
「さっさと片付けるのだよ。おい紫原、菓子クズをこぼすんじゃない」←3位
「えー」
「涼ちゃーん、かーえーろ!」
「……何で負けたのに誰一人構ってくれないんスか。イジメっスよコレ」←ビリ
「えっ! 涼ちゃんいじめられたの!?」
「それはお気の毒ですね」
「誰のせいだと思ってるんスか、もー!!」
「え?」
「元 凶 !」
「戸締りしますよ、早く出てください」
「理不尽っスー!!」
***
青春カラーズメンバーで遊ばせると黄瀬くんが不憫になる傾向がある気がします。
会話文ばっかりなので色分けしてるんですが、この作業が地味に時間かかるのをどうにかしたい今日この頃。
ウノって楽しいですよね!←