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「#エロ」のBL小説を読む
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  17.5*


久しぶりに感じる彼の体温に溶けそうになる。

「ひ、ァあ!」
「ふ…すげェな、ココ」

何度も何度も唇を重ね、舌を絡ませ合う。
抱きしめられる逞しい腕をすり、と撫でると、回されていた腰から下へ下へ手が下がっていく。
下着の上からすり、となぞられたそこは自分でもわかるくらいぐずぐずになっていて。少し強く押されると、ぐちゅ、と水音がなった。
それにローは口角を上げた。
そんな彼が、どうしてもかっこよくて、ドキドキと鼓動が早くなる。

「期待しすぎだろ…」
「だ、って…ンぅ!」
「これじゃ、下着なんていらねェよな」

そう言って愛液でべとべとになっている下着がするりと下ろされた。
ローがそのままそこに顔を埋めてきて、羞恥心で顔を横にぶんぶんと振るが、それすら彼の欲を掻き立てる要因になってしまっているらしい。
ちゅ、と太ももに何度も唇を吸い寄せられ、そのたびにびくびくと体を震わせるが、私の体が期待するところに刺激がやってこないもどかしさに襲われる。

「っ、ロ…ォ」
「は…言えよ、ニナ…どうしてほしい」

熱を帯びた視線に、溺れそうだ

「…さ、わって…?」
「触るだけでいいのか?」
「バカ…ッ」

すりすりと太ももや腰を優しくなで上げる長い指が、私の理性をどんどんと壊してくいく。
刺青が刻まれたその手を掴み、そこへと導いてはもう一度願いを乞うと、少し乾いたローの唇が彼の赤い舌に舐め上げられた。

「…エロ」
「は、アっ!あ、あ!」

ぐちゃ、と厭らしい音を響かせながら指で撫であげられるそこ。
待ち詫びていた快感に脳が痺れそうになり、背中を反らせると、ローは空いているもう片方の手でその腰をぐっと自身へ引き寄せる。
その瞬間、ヌルり、と生暖かいものが私のそこを舐め上げた感覚。ビリビリと電流となった快感が襲いかかってきて、あられもない声をあげてしまう。

「ひゃ、あァ!ロー…ッは、ァんっ」
「ッ…溢れて、止まらねェな…」
「や、やっ!ああ!」

彼の舌先と指に踊らされる私の体は、どんどんと快感に溺れていく。少し汗ばんだ彼の髪を掻き分け、金色の瞳を探す。求めたそれとぱちんと目が合っただけで、快感が更に増してしまう。
私と目を合わせたまま、ローは快感を求めてぷくりと腫れ上がったそこの先端に、じゅ、と唇が吸い寄せららる。ずぷぷと厭らしい音をたてながら長い指が、そこに少しずつ埋められていき、私を攻め立てられる快感に絶頂が近づく。

「ああァっ!ろ、イっ…くぅ!」

私の喘ぎを聞いて、ローは指の腹を私の1番弱いところへとぐぐっと押し当てて、刺激を繰り返す。
それに耐えきれなくなった私は、びくびくと体を震わせながら絶頂を迎えた。そんな私を満足そうな顔で舌なめずりをしながらローは指を引き抜いた。
それすら簡単に快感になってしまう今の私の体。

肩で息をしながらローの腕にしがみついて上半身を起き上がらせると、「舐めろ、」とさっきまで私に埋まっていた指を口に突っ込まれる。
彼の逞しくて、傷だらけの腕をやわやわと撫でながらじゅる、と指を舐め上げる。
ローは、鼻で笑いながらゴクリと喉を鳴らした。

「…いつの間に、こんなにやらしい女になったんだ、ニナ」
「ん、ふ…貴方の、せいでしょ」
「俺以外に原因があったら、ソイツを殺してる」
「あり得ない、わ」

ずるりと口から指が引き抜かれたかと思うと、乱暴に重ねられる唇。
こじ開けられた口内に、熱くなった舌が入り込んで舐め回される。舌の裏をツツ、となぞられるとゾワゾワと背中が跳ね上がった。ゆっくりと離れる唇が、恋しくて恋しくて、ぼーっとする。

「ふ、ぁ…」
「…触れ」
「…ふふ…凄いね、」
「…久しぶりにお前を抱けると思ったら、興奮するに決まってる…」
「うれし、」

導かれた手に触れる、熱くなり過ぎて血管が浮き出るほどの彼のもの。
するりと撫であげれば、私の手から与えられる刺激にびくびくと痙攣しながら反応している。
お返し、とそれに舌を這わせると、くぐもった声をあげて体を跳ねさせるロー。彼が私で快感を感じている事実が嬉しくて、そのままぱくりと口に咥えこんだ。

「っ、」
「んん、ン、ふ…」
「は……ッうまそうに、しやがって…」

私の髪を少し震えた長い指がかき分ける。
少し強い刺激を与えると、その指もびくりと反応するのが、どうしてもかわいい。

「っ、テメェ……ッぅ」
「ん、!ぷあ…ッ」

先端を舌でぐり、と刺激すると、ぐいっと頭を引っ張られて、そこから口を離してしまう。
どうして、とローを見上げると、いつもの余裕がなくなった彼がそこにいて、ゾワッと心が踊る。絶頂の直前だったであろうその表情に、「…出していいのに」と頬を膨らませる。と、両肩をやわりと押されてそのまま後ろへ押し倒された。


「出すのは、お前の中がいい」


肩で息をして私を見つめる金色の瞳が欲に侵されていて、とても綺麗で…色っぽい。
触られていたわけではないのに、その瞳に、声に、体が疼いてしまう。

「…ロー、ちょーだい、たくさん」
「は、ッ……煽るな…余裕ねェ…」
「なくて、いいよ…」

性急に、準備ができて早く彼を迎え入れたいそこに、硬くなりすぎたものが宛てがわれる。
ぐちゅりと音を立てながら擦り合わされるそれが、どうにももどかしくて、私はローの首に腕を回した。
まるで、それが引き金になったように、ずぷんと押し込まれたその質量に体が悦んで震える。
それを逃がさないように、逃がさないように、と収縮すると、彼のものの形がはっきりわかるくらいだ。

「あ、ァあ…っ!!お、っき…ぃ!」
「煽るな、と…忠告は、したぞ」
「ひ、ァあっ!!ろ、ォっ!まっ、は、ァん!」

ゆるりと動き出した腰がどんどんと激しさを増す。
中を擦られ、突き上げられ、押し寄せる快感に、チカチカと目の前に星が光る。
必死に彼の首にしがみついて、求め続ける。
一緒にいたい。
一緒に闘いたい。
これからも、ずっと

腰が私の太ももに押し当たる音と、彼のを飲み込んだそこからの水音が部屋中に響いて、耳も犯されていく。
私の腰を痛いくらい掴んで、ガツガツと欲をぶつけるローが愛おしい。喘ぎながら、ピアスが通った彼の耳に唇を寄せる。

「ッ、ニナ…!」
「ろ、ッローっ!、ァっ!ンぁ、んん!」

肩を掴んで剥がされると、押し当てられた唇。
今日幾度となく重ねた唇を、確かめるように角度をかえて、舌を絡ませる。
そのまま体を起こされると、更に私の奥へと押し込まれる彼のもの。子宮の入口に先端が届いたような、ビリビリと走る快感に体が震えた。

「ふ、か…ぃっ….」
「…っ……、ニナ…」
「ロー、?」

びくびくと体を震わせながら、私を呼んだ彼に目線を合わせると、快楽に溺れきったローがいて。私の喉がゴクリとなった。

「ニナ…、出したい、お前の…子宮に、」
「ン、ぅ…ロー…」

腰をゆさ、と揺らし、入口を刺激する。
赤くなった頬に少し溶けた目。
それでも、瞳はギラついて熱をもっている。
きゅ、と私の中がそれに反応して更に収縮すると、緩やかに動いていた腰が一気に激しさを増す。

「ひ、あっ!アっ!ろ、!ぁあン!」
「…、ニナ…ッ」
「ローッ!ろ、…!すき、ッす、きっ!」
「あァ……ッ」
「ンぁ、ああっ!ふ、っう、んんんっ!!」

体を寄せ合い、2人で絶頂という快楽に堕ちる。
一番奥に、ドクドクと脈を打つ彼のものから放たれる熱いものを受け止めながら、それを飲み込もうと中が収縮を繰り返す。
それが落ち着いてから、彼のものがゆっくり引き抜かれた。
そのまま彼の体に体重を預けると、支えられると思ってたいたものの、意外にもそのまま2人で布団に倒れ込んだ。
あれ、と彼の顔を覗き込む。

「…ロー?」
「………ニナ」

頬をすり、と掌でさすられてくすぐったい。
ちゅ、とリップ音をたてて軽く唇が重ねられた。


「愛してる」


あまりに、
ローが幸せそうに、そう微笑むものだから









愛を愛と知る










涙が溢れ出た


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