後篇

「情けねー面しやがって…」

「…リボーン…」

いつの間にか、ツナの横にリボーンが来ていた。
「…いまいちまだ、事態がよく理解できてないっていうか…まさかエンマが、ってまだ信じられないっていうか…さ」
視線を落として話すツナ。
「今は、わからないんだ…」
「ツナ、前に言ったよな?」
「?」

「“おまえが気持ちを吐き出せばそれがボンゴレの答えだ”ってな」

「!」
「おまえは、どうしたいんだ?」
「…オレ……オレは…」
ツナは、リボーンの目にうつりこんだ自分を見つめた。

「知りたい。エンマが、何を思ってるのか」

ふっ…
リボーンはいつものように口元だけで笑った。
「そのためにはどうしなきゃならねーんだ?」
意地悪そうな口調。
「行くよ、エンマに会いに行く。どうして山本を、クロームをひどい目にあわせたのか、きくんだ!」
「答えてくれると思うか?」
「…わからない。わからないよ、でも…!」
「戦えるか?」
「…戦う。気は進まないけど、戦わなきゃならないなら…戦う」
「納得してんのか?」
「ううん…。でも、戦わなきゃ、エンマには伝わらないこともあるみたいだし…」
ツナの言葉に、リボーンは小さく笑った。
「おまえがそう思うなら、そうなんじゃないのか?」
リボーンは立ち上がりながら言った。
「忘れ物はないよな?」
「う、うん、多分…」
その返事をきくと、リボーンはどこかへ行った。
「…………」
ツナは、再び足元に視線を落とした。
「…そうだよね…エンマに直接会ってきけばいいんだよね…」
そう呟いたツナの顔に、少し明るさが戻った。
「会えば、何かわかるかもしれないし…。うん、そうだよ!」
そうツナが呟いたときだった。

ピンポーン

「あ、リボーン!来たよ!」
「わかってる」
ツナは荷物を抱え、玄関の扉を開けた。

「行こう。仲間(ともだち)が待ってる…エンマ達・シモンの聖地へ」

Fine.

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