いちばんさいしょ?

目覚めたとき、最初に見たもの…?
天井からの人工の光、白熱電球(light)。
暖かみのない光。
今思えばそれはまるで、これからの人生を暗示しているかのようだった…

ねぇ、何故?
何故こぅなった?
望まれて生まれてきたわけじゃないはずだった…
灰色(gray)の道を巡らせた街に、たった一人で生まれてきたから。
だから、たった一人で生きていく…
今までも、そして、これからも。
そばにいる誰かも、ただの他人でしかない…
だからもぅ、助けなんて求めない。仲間なんてあてにしない。感情なんていらない。
僕ハ何モイラナイ。求メナイ。
だからただ、壊すと決めた。
この、醜い世界を。

何処までも道は途切れなくて、繰り返される生(life)。
ひとりぼっちでそこに取り残されたのは、ほかでもない、僕だった。
何故、僕だったのだろう…?
考えれば考えるほど、謎は満ちていく…
でも、そんなことはどうだっていい。
僕には、皮肉にも与えられた能力(ちから)がある。
だから―――
「すべてを、壊すんだ。」

→続く

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