SS
2014/01/01 17:52

―わぁ!きょうはなんか、おいしそうなごはんがたくさんだね!―
―おせち、っていうのよ―
―おせち?―
―そうよ。おせち料理っていうのはね―

なんだか、懐かしい夢を見ていたような気がした。
もぞり、とツナはコタツから顔を出した。まだ半分寝ているような顔だった。
ちらりと時計を見ると、11時少しすぎ。
まだ昼前か…と思いつつコタツから這い出る。どうやらコタツの温もりと昨日からの眠気に負けてしまったようだった。
ふぁ、とひとつあくびをこぼすとふわりと鼻腔をくすぐるおいしそうな匂い。
「…母さんー昼ご飯なぁに?」
「お昼はおせちよ」
そう言って台所から重箱を持って奈々が出てきた。
「おせち?毎年思うんだけど、つくるの大変じゃないの?オレは別に普通のご飯でもいいんだけどさ…」
ツナの言葉に奈々は笑って答えた。
「おせちには特別な意味があるのよ?だから今日作るの。大変なんかじゃないわ」
「特別な意味?」
あれ、なんだか…昔にも同じことを聞いたような…
「そう。おせちにはね―」






おせちの具材にはいろいろ意味がありますよね。
私はあんまりおせち食べないんですけどね…。
伊達巻ばかり食べてるような奴です。
今年は、伊達巻を一人で一本消費しかけました。



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