02
久々にシカマルに会ったが今日のシカマルはいつかの任務失敗の日のような顔をしている。
「久々に会ったっていうのになんつー情けない顔してんだ?」
「…めんどくせーな。あんたに関係ないだろ?」
「大ありだよ。今は砂の忍者学校生を指導してんだよ?」
「…わり」
そう言えばシカマルは、視線を反らし気まずそうに頭をかく。
……?何でさっきから我愛羅の方ばかり………!
成る程な、
「おい!」
「ッタク、今度は何だよ。指導ならちゃんとするって」
「甘栗一袋で相談にのってやってもいいよ?」
「!」
「案外、初(うぶ)なんだな」
「///う、うるせー!………甘栗は奢ってやる///」
◇◇◇
な、何でシカマルの顔赤いんだろ……
もしかして、シカマルってテマリさんのこと……
テマリさんってお姉さんタイプで頼れるって感じだもんね。
……って何考えんのよ!そ、そもそも、私は…シカマルなんて、別に……
「さっきからなまえ百面相じゃん」
「え//ぃや、」
「どうした?悩み事か?」
我愛羅が心配そうに問いかけてくれた。恥ずかしいな、百面相して心配されるなんて。……今は任務中だっていうのに、
「いえ、何もないです」
「…そうか」
たぶん、我愛羅は気づいてた。私でさえ分からないこの気持ちに…敢えて聞かないのは我愛羅の優しさなんだろうな。それからは、指導を真面目にしながら、我愛羅と色々な話しをした。もちろん、カンクロウさんも。
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