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三泊四日の旅行はあっという間に過ぎてしまい今日は帰らなければいけない。お世話になったペンションにお礼を言って沢山の思い出を作った浜辺に二人で足跡をつけて帰りの電車に乗り込んだ。遅い時間になり帰宅ラッシュと時間が重なり車両の少ない電車には座席はギリギリなく私たちは立ってサラリーマンの下車を待っていた。


「楽しかったね」

「うん、また来ようか」

「絶対ね」


ガコンっ!


「「!」」


瞬間、激しい振動と音が襲った。

「クシナ!!」


揺すぶられて態勢がうまく取れない。つり革を持っていた筈の手はミナトを求め宙を舞う。しかし、振り回される体にミナトに触れたいのに離れてしまう。ミナトを求めて伸ばした手。ミナトが私を呼ぶ。怖い、ミナト…触れたいよ


(だめ、ミナト)


クシナの手はミナトに届くことなく宙をつかんだ。


(目の前が真っ暗になった)








◇◇◇

こんにちわ(*'▽')
管理人の未雨と申します。
これにて、<蹴散らせ、少女よ>は一部完結となります。
後半は走ってしまいやや後悔中でありますが、また番外編などで執筆できたらなぁとか考えています。
さてさて、事故に巻き込まれてしまったミナトとクシナさん。このあと、クシナの能力なども加わって更に鳴門ワールド全開にしていきたいと思います。
アドバイス、リクエスト等ありましたらドシドシお願いします。
皆様とともに作品を作れたらと常々思っています。未雨でした。( *´艸`)
ここまで読んで下さりありがとうございました。


一部end