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抱きついてきたミナトの腕からもぞもぞと顔を出し、綱手さんに問う。先生たちの前でミナトに抱きしめられるという大事件にプチパニックになりながらもこの事態が薬のせいだと聞き羞恥を我慢する。こんな羞恥よりミナトのことが心配だ。



「心配ないよ」

「でも…」



心配ないと綱手さんは言うけど明らかにミナトは何時もと違う。大笑い止まったみたいだけど…私を抱きしめたまま離さない。



「その薬は本当に大好きな人に抱きつきたくなる薬なんだよ」

「ほぉ、大好きな人。ミナトのやつやるのぉ」

「///」



私を抱きしめてくれるミナトが私も好き。



「好き、だよ。ミナト」

「……俺は"大"好きだよ、クシナ」



(体温の精度だけ鮮明に君を感じる)