03


それからお互い自己紹介をし先生曰わく“私たちの親睦会”(何のだ?)だったはずだが明らかにただの先生と綱手さんの“飲み会”となっている。



「クシナ!」

「は、はい!」



うっわ、綱手さんめちゃめちゃ酒臭い……
それもそのはず、綱手さんの横にはそこそこ度数のある日本酒の空瓶が5、6本転がっていたのだから。
ミナトもミナトですっかり出来上がった自来也先生に絡まれている。



「折角なんだからあんたもジュースばかり飲んでないでこれ飲みな!」



ドーンと勧められたのはこの店の一番の酒。並々と注がれたグラスを手に持たされた。



「え、と…綱手さん、何度も言うようですが…私まだ未成年……」

「いーよ!いーよ!今夜は私が許すっ!これで問題無いだろ?」

「……」



大有りですよ。
っもう!お腹はペコペコだって言うのにさっきからご飯全然食べれないし、ミナトとしゃべってないし……



「綱手さん、それは俺が飲むんでクシナに勧めてやらないでください」

「あ!ミナト」