08 くるくるの時間



第二の刃を持たざる者は…

暗殺者を名乗る資格なし!!




中間テストを明日に控える私たちに殺せんせーは第二の刃を持ちなさいと話す。第二の刃とは暗殺があるからそれでいいや…と考えて勉強の目標を低くしていること。

何故、殺せんせーはこんなに一生懸命なのだろうか…



◇◇◇



「殺せんせー」

「おや、なまえさん どうかしましたか?」

「…普通の先生はそんなに一生懸命しないよ?」


普通の先生というか普通のお人よしでもここまでのことはしてくれないし出来ない。これはマッハ20の生物という問題ではなく性格の問題。


「先生は君たちに知ってもらいたいのです。この世界の素晴らしさをそれに…E組の担任なのですから当然ですよ。ヌルフフフ」


ニヤリと笑みを浮かべながらうねる触手で頭を撫でられる。この先生は暗殺対象。しかし、その暗殺対象は誰よりも人間らしく優しく、私たちを導いてくれる。


「殺りにくいね…」

「ヌルフフフフ さあ、明日の中間テスト頑張ってくださいね」

「殺るだけ殺るよ」



クラス全員50位以内

私は明日の為に復習をする

今までの勉強法とは違う

問題集の空欄は驚くほど埋まっていく――――――