はじまりの森 03 目を覚ましたら…目の前に木の葉の暗部が二人いた。今の自分の状況に頭がついていけず 鹿の面をした男の質問を無視してしまった。だってさ、漫画の世界に来ちゃったんだもん。多分、ここはあの憧れのNARUTOの世界……だよね? 「早く言え!……殺すぞ」 「っ!」 吃驚した、初めての本気の殺気に心臓がどくりと波打つ。てか、 憧れのNARUTOの世界に来れて嬉しいけど初っぱなから命の危険って、どうよ? 「えっと、なんでだろ…?」 あはは、と笑ってみるが…うん。私かなり空気読めてない。 「死ぬか?」 「落ち着け!めんどくせーこと増やすな!!」 狐の面をした男がクナイを私に投げようとし、その腕を鹿の面をした男が止めた。……鹿? 狐?“めんどくせー”? 「……シカマル?……あ!!」 言った後慌てて口を押さえたけど遅かった。更に殺気を放つ二人に私は息さえ出来なくなる。 「…っ」 「テメー、本当に何者だ?」 私もうこの殺気で死にます。てか、死ぬ!いっそのこと殺して! 死線を幾つも越えた二人の殺気はただの女の私には無理!!! (私、もう…無理……。) (早く言え!!) (弧空、そいつ気失ってるから…) back |