うたかたを消えることなく


「ナルト…」


ナルトと出逢った日あれから、5年余りの月日が経った。
色んな事があった。孤独だったナルトが下忍になって第七班として下忍という枠に怒りながらも過ごし、サスケを助けるためにもがき、努力し諦めないナルトはこの世界を救った。いつでも私の傍にはナルトがいてくれた。


「なまえ、ここ覚えてるか?」

「うん」


初めて出逢った森。ここから私たちは始まった。


「なまえ、俺はお前が好きだ」

「!」

「サスケも返ってきた。マダラも倒した。俺は、この世界をお前のいるこの世界を守る。だから、俺と一緒に…」

「ナルト!私も、私もナルトが好き、大好き」

「なまえ…」

「え!」


ほほ笑んだナルトに見惚れていると襲う浮遊感。気が付けばナルトに横抱きにされていると気づく。慌ててナルトに掴まると降ってくるのはナルトの笑顔。


「なまえ放すんじゃねーぞ」

「!……はい!」



儚く消えるうたかたの夢は
今、ここにある


私は言ったことは、曲げない…!!


言ったことは、曲げねぇ。…それが俺の忍道だ!!








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