うたかたの夢に 02 私の前には怪訝な顔のナルト。いつものナルトに苦笑する。決めた私の心は凄く穏やかだった。さっき、シカマルにも告げてきたことを今度はナルトに話す番。 「ねーナルト」 「なんだよ、」 「ナルト絶対、諦めないで。いつも前を見て、仲間を大切に。自分の言葉は曲げない人に…なってね」 「何だよ急に…もう会えなくなるような…最後みてーな言い方」 「…だって、こんな世界だよ。ううん。どの世界だって一緒。人なんていつ死ぬか分からないもん。私もナルトも、シカマルも…ずっと、一緒だったらいいのにね」 「ナルト…私、決めたよ」 「何を?」 「…ううん。なんでもない」 分岐点/私は決めた →ふたりで →ひとりで 前|次 back |