嘘、本当ゲーム

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ある日の昼下がり。真選組屯所ではサボり中の沖田さんと休憩中の私がいた。いい天気が続いて洗濯物が乾いてすごく嬉しい。


「暇だねィ」

「平和ですね」


ここは真選組だ。“暇”や“平和”なんて言葉は出ない筈…だが…。このぽかぽかとした陽気では攘夷浪士たちも活動なんてする気起きないと思う。


「あ…!そうでィ、みょうじ冗談という本音暴露大会しやしょう!」

「冗談…?本音…?なんか、スッゴい矛盾してないですか?」

「細かいことは気にせず!…、ただの暇つぶしですしねィ」

「…休憩中ですし、いいですよ?」


◇◇◇


「、これ楽しいですか?」

「つまんねーですかィ?」

「……正直に言うと凄く……微妙です…」

「……」

「…!あ、すすすすみませんって!だからって泣かないでください!沖田さん!」

「泣いたりしねー…!」

「ふふ、私、何か沖田さんのそういう素直なとこ好き…です」

「……本当ですかィ?俺のこと…好きって…!………どのくらい好きでィ?」

「何か話が180゜変わった気がしなくないんですけど……まぁ、抱きしめたいくらい、ですかね?」

ギュッ!

「ちょっ///おおおおおお沖田さん!!!!!??」

「クク、“お”多いでさァ」

「は、離してください!」

「ククク、俺もでさァ!…俺は狂いそうなくらい、愛してますぜィ!」

「///冗談デスヨ?」

「俺のも冗談だから、気にするなよ?」

「あ、えっと…え?」

「…なんでィ!そんな辛そうな表情して…襲われたいんですかィ?」

「///」

「…ぷっ、ゆでダコでさァ♪」




(もう、訳わかんないです…)

(総悟てめーみょうじに何した。あいつ知恵熱出たらしいぞ)
(ククク、さーて俺は知りやせん)


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