平和な真選組屯所の日常

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今日も真選組屯所は平和です。土方さんの怒鳴り声が聞こえているのがその証拠。


「みょうじ!総悟のやつ見なかったか?」


息を切らせそう言うのは真選組鬼の副長、土方十四郎。私は真選組の女中で女中の仕事である洗濯をしていた。急に声を掛けられ吃驚したので洗濯物を干していた手は上がったままだ。


「い、いえ…見てません。」

「そうか、すまねぇな忙しいときに」

「大丈夫ですよ、沖田隊長見かけたらお知らせしますね」

「あぁ、頼むわ」


言うのが早いか副長はまた怒鳴りながら走って行ってしまった。そして、後ろを見ると……


「何で起きないんですかね…?」


白いシーツ(私がかけた)にくるまれて、ふざけたアイマスクをしてサボっている沖田隊長。


「土方コノヤロー行きやした?」

「あ、はい!」

「ふーん。あ、別に頼んでないけど、一応ありがとうでさァ」


意外にもきちんとシーツを畳んで私に手渡す沖田隊長。最近はいつもこうやって私の所にサボりに来てくれる。沖田隊長はどう思っているのか分からないけど、私はこの時間というか空間が好き……



(あー、良く寝た)
(そろそろ行かなきゃ、副長可哀想ですよ?)
(…嫌でィ。どうせ仕事させられるんでィ)
(当り前ですよ、)

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