挨拶
慣れない一人暮らし。帰っても誰もいないのになかなか慣れなくて何となく部屋の椅子に座って天井を見上げる。
総悟くん……苦手だなー。あれで女の子にモテるとか…フッ、世も末だね。
「あ、お隣さんに挨拶まだだったんだ!」
私の好きな色のシンプルなパーカーを羽織っていざ!お隣さんへ
ピンポーン
「すみませんー隣に越してきたみょうじですー」
チャイムに付いているマイクに向かって話しかける。しばらくすると足音が近づいてきたので少しドアと距離をとる。
「…!!」
「ふーん。お前が隣にねィ♪まぁ、せいぜいよろしくでさァ!」
何やらやな予感して止まない。目の前にいてる総悟くんは至極ニコニコしていてお人好しそうな笑顔を振りまいている。しかし、なまえには真っ暗な魔王の笑みに見えた…
その日から総悟に毎日学校、家で虐めに遭うことになったなまえ。なまえの前以外は人望厚い(?)人みたいで総悟くんはクラス(ほぼ学校)の人気者。だが、みんなの視線が無くなると私を虐める。
(根本的になまえは間違ってるんでさァ!……俺は魔王じゃなくて大魔王なんでィ♪)
なんて、声が聞こえた気がした……
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