「あー…眠た」
ぼーと無駄に青い空を見上げながら新宿の家に帰ろうと足を進める俺。
…と、見覚えがあるサングラス、バーテン服の……
「いィーざーやー君よぉお
もう池袋に来んなって何回言ったらわかんだぁぁあ!!!」
「……っ危なっ
ハハっ、酷いなぁ?シズちゃん
てか自動販売機は投げる物じゃないよ?
君はそんな事もわかんない?」
「あ"あ?
んなの知らねぇなあっ!!」
「………」
ああ…
駄目だなこの単細胞。
イカれてるてか訳わかんない
言葉通じてんの?
人の話し聞けよ知らねぇって何だよカス
だいたい今日は仕事でここに来て…てか目ェ覚めたじゃん
まあ、兎に角こいつに会う気は毛頭なかったていうのに…
「……俺も毎回毎回君に付き合ってられるほど暇人じゃないんだよ?」
「だから何だ」
「…見逃してよっ」
俺は隠し持っていたナイフを取りだし相手に向ける……
が、
「…うわ、また電柱を………
君のバカ力って本当に理屈が効かないよね」
これは……
あたったら100%死ぬんじゃないだろうか?
いや、まぁシズちゃんが投げたものなら何でも100%死ぬだろうけど
と言うかその片手で持ってる電柱何キロあると思ってんだろ
にしても本当に帰りたい。
実の所今日は朝から体がダルい
なのに無理して今までやってたケド……
そろそろヤバい。
目眩しそう…
…………が、そんな俺にお構い無しに投げられた電柱…
肩をかする。
あーマジ死ねあの単細胞
「――っ!!」
足元がふらつく
かすっただけなのに?
どんだけ弱ってたの俺
「臨也!?」
俺の意識が完全になくなる直前、俺を呼ぶシズちゃんの声がした………
まあ、多分だけど。
――――――――――――――――
目を覚ますと見馴れない天上が視界にに入る。
「…何処ここ………」
「ん、起きたか臨也」
コーヒーか、お茶かは知らないがカップに入った飲み物を飲みながら俺に話しかける――
「……シズ…ちゃん…?」
……て事は…
ここシズちゃんち!?
…うそ……
「臨也何か飲むか?」
「…いらない。
もう帰るからじゃあね」
「おいっ!!
まて臨也っ!!」
「………何?」
もうコートも着て後は靴をはいて出るだけ…
なのにシズちゃんに腕を掴まれた
だからあからさまに嫌そうな顔をして振り返る
「っんな嫌そうな顔…すんなよ……」
……何あからさまに悲しそうな顔してんのこの人
ワケわかんない
なんなのコイツ
なんで俺こんな奴にふりまわされてんの?
何なの……
俺をこんな気持ちにするシズちゃんは大嫌い。
……なのに…
どうしてこんなにいとおしいんだろう……
「…臨也……」
「な、に……」
「好きだ」
ふと腕を引っ張られて抱き締められ、愛の告白。
なんか心臓がムチャクチャ煩い。
あー…
今俺の顔って真っ赤になってんだろうなとか意外に頭は冷静だったり
抱き締められても抵抗しなかったり
ただ…何か凄く嬉しくて
……ってあれ?
これって俺シズちゃん好きだったの?
「……臨也?」
シズちゃんの声にやっと我に帰った俺はきっと最初より真っ赤になっていると思う。
だから顔は上げない
「シズちゃん…
俺もシズちゃんの事好きだよ」
「!!!
…嫌いかとおもってた…」
「嫌いだよ」
「はぁ!?」
「嫌いなぐらい大好きなのっ」
「おまっ……矛盾してる…」
「煩い。」
「てか顔見せろ」
「嫌」
「なんでだよ」
「嫌なものは嫌」
「……ふーん?」
「…んっ!?」
顔を上げられ触れるだけのキス
離れたシズちゃんの顔はしてやったりと言う顔。
「……何その顔…」
「…プっ顔真っ赤」
「煩い笑うな」
「照れんなって」
「黙れ」
「可愛い」
「うざいもう死ね」
「お前が言うな」
この後もただひたすら言い合い
と言っても一方的に俺がからかわれてる気がする。
何時もなら逆なのに…
だから次は俺がシズちゃんをからかってやる。
*嫌い=好き?
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初めて書いた小説です。
下手クソデゴメンナサイユルシテ下サイ。
これでも頑張ったんです多分←
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