唇のキスは(音トキ)
※拍手文でした。
※年越し小説です。
『―――3・2・1…あけましておめでとうございます!』
テレビのカウントダウンが終わり2012年になった。
「あけましておめでとうトキヤ!」
「ええ、あけましておめでとうございます。」
さっきまでの時間が去年になる瞬間、
1年に一度のこの時間にトキヤと居れて俺的には凄く嬉しい。
「トキヤ、今年もよろしくね!」
そう言ってぎゅうっとトキヤを抱き締めた。
「……そうですね、」
少し考えながら言うトキヤに今年は成るべく叱られない様にするべきかもしれないな、なんて思いながら抱き締める力を強めた。
そしたらぱたぱたと軽く背中を叩かれて少し強く抱き過ぎたかな、そう考えてたら放してくださいと言われて少なからず傷ついた。
放れて少し落ち込んでいるとトキヤがため息をついた。
今年早々トキヤを呆れさせたみたいで自分が情けなくてしょうがない。
「音也、何を落ち込んでいるんです?」
俺が俯いていると俺の頭をトキヤが撫でてくれた。
それだけで暗かったのが明るくなる。
「音也、顔を上げなさい。」
そう言われて言われるままに上を向く。
「………」
上を向いた瞬間、自分の口に柔らかいものが触れた。
それが何なのかは目の前で顔を真っ赤にしているトキヤを見れば一目瞭然。
トキヤが俺にキスをしたらしい。
「――と、トキヤぁっ!」
「―っ!?」
キモチが抑えきれなくなっておもいっきりトキヤに抱きついた。
その勢いでドサッ、と座っていたソファーに二人で倒れる。
「音也…、貴方は」
「えへへ、ごめんトキヤ。つい嬉しくってさ」
「全く…」
はぁー、とため息をつくトキヤにさっきは落ち込んだのに今は何だか嬉しくなる。
トキヤはこうやって何時も最後は許してくれる。
そんなトキヤが大好きで大好きで仕方ないんだ。
だから俺からも、この想いが伝わる様に、トキヤの唇にキスをした。
*唇のキスは愛情
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キスの場所シリーズ2
唇です。
どれ程このキスの場所シリーズが続くかは分かりませんが次は書きたいと思ってます。