掌のキスは(レン→トキ)


※拍手文でした。



「やぁ、イッチー。こんな時間まで練習かい?
真面目だねぇ。」

女の子を送った帰り、偶々イッチーを見掛け後ろから声をかける。

「レン、貴方こそはまた女性といたんでしょう。不真面目もいいとこです。」

振り向くと眉を潜め不機嫌そうな顔をするイッチー。
ま、本当に不機嫌なんだろうけどね。

「そう言うなよイッチー、女性から好かれる事だってアイドルの仕事だろ?」

そう何時もの様に言えば、更に不機嫌そうになった。

「女性に好かれる事も確かに必要です。ですが今のやり方ではなくもう少し真面目に練習をすれば歌でもっと多くの人を惹き付ける事だって貴方には出来ます。
それに、」

「うん?」

そこで少し先を言うかを迷うような仕草をするものだから。
先を促した。

「貴方には、その才能が…有ります。」

「……そう…かい。」

そんな事を言われるなんて思ってもいなかった。

だからか、返す言葉が上手くでなかった。

ただただ嬉しい、そう思えた。

今すぐ好きだと抱き締めたかった。

けれど今の俺にはそんな勇気は持ち合わせていないようだった。

だから、
この想いが叶うようと、イッチーの手の取り掌に一つキスを落とした。

「なっ!?」

その途端に顔を真っ赤にするイッチー

「はは、顔が真っ赤だ。可愛いねぇ。」

「レン!からかうのもいい加減になさい!」

「そう怒るなよイッチー、西洋ではただの挨拶だろ?」

「ここは西洋ではありません。」

そう冗談混じりな口調で話せば何時もの様に怒りだす。

そんなところも可愛くて好きなんだけど、そんな事今言ったら話を聞いてくれなくなりそうだ。

そんなのは嫌だから言わないけど、
いつか、この想いを君に冗談で誤魔化さずに届けられたらいい。

今はただそう願った。



*掌のキスは懇願




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レントキも密かに好きだったりします。
……いや、トキヤが右なら何でもs←←←
そして始まりましたキスの場所シリーズ←

拍手文は密かにこのキスの場所シリーズでやっていきたいと思っています。

そして今回は掌というわけで、
懇願の意味が書き進んでいく内に分からなくなっていきました。
懇願って意味何ですか?って誰かに聞きたくなりました。

実はお題に沿って書くのが苦手です。じゃあやるなよってツッコミは駄目ですよ!
自分でも分かってはいるんです。
ですが新しい事にチャレンジしようかな☆
……というわけで!
キスの場所シリーズ!
続くと良いね!






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