Give me you(青虹)




ピンポーン、

インターホンを鳴らしてから少ししてからがちゃりとドアが開いた。

「おー、どうした青峰」

気だるそうに頭を掻きながら俺の恋人である虹村サンはそう言った。


「お前今日の部活はどうした?」

中に入って最初に言われたのはそれだった。

「今日は午後までで終わりだった」

「あっそ、」

俺の応えに興味がないように目線が逸れる。

「.........」

俺は無言で持っていた四角い箱をテーブルに置いた。

きょとんとしている虹村サンの前でその箱を開ける。

この箱、中身はケーキが入っていた。

良が作ってくれたバースデーケーキだ。

「あ、お前今日誕生日だっけ?」

数秒間を空けて虹村サンがそう言った。

そう、今日は俺の誕生日だった。

さっきも言ったが虹村サンは俺の恋人だ。
つまり付き合ってて、だから誕生日とか一緒に祝ったり、するもん...だよな?

少なくとも俺はそう思ってる。
だから誕生日を祝うとかなんとか言ってたさつき達を断ってこうして部活後に虹村サン家に直行したわけだよ。

正直インターホン鳴らすときドキドキしたたわ、虹村サンにおめでとうって言われっかなって、プレゼントとかあっかなって、

が、実際どうだよ、虹村サン、俺の誕生日忘れてた...だと...

「俺ら付き合ってんだよな...?」

「そう...、だな......」

ふと虹村サンが俯く。暫くそれを見ていると僅かに震えてるのが分かった。

まさか、俺の誕生日を忘れてた事を悪いとか思ってんだろうか?

とか思っていると虹村サンはプルプルと更に震えだした。

どうしたのかと俺が虹村サンに近づいた

「ぶっ!ふっ、ははははっ!」

瞬間虹村サンが吹き出した。

腹を抱えて笑いだす虹村サンに何がどうなってるのかわけがわからねぇ、

混乱する俺を他所に笑い続ける虹村サンがふとこっちを見た。

「お前ほんっとカワイイな」

爆笑したせいか若干涙目+座ってるから上目遣いの虹村サンにドキッとする。

ドキッとはするが、よくよく考えるとすげー失礼な事されてる気がする。

つか何でこんな笑ってんの?

「あははっ、あー、わりー、ちょっとふざけすぎたなー......。青峰ちょっとこっち来い」

不機嫌丸出しの俺を気にもせずに手招きする虹村サンに仕方なく近寄る。

と、虹村サンにチューされた。

「誕生日おめでとう青峰」

「......は、」

「うわ、アホ面」

「なっ......んっ、」

ちゅ、ちゅと何度も繰り返ししてくるそれにもどかしくなる。

舌を出すと虹村サンが口を開けてくれたからそこから入って虹村サンの歯列をなぞる様に動かすと虹村サンから熱っぽい声が漏れて興奮する。

虹村サンを引き寄せようと手を伸ばしたところで虹村サンが口を離した。

まだやりたりねぇって目で訴えたら虹村サンが困った様に笑った。

「お前がっつき過ぎだっつの。」

「仕掛けてきたのはアンタだろ...」

「ちょっとキスしただけだろーが、」

「...続きやりてぇ」

「お前なぁまだ昼間だぞ......っておい!」

虹村サンの腕を掴んで俺のすでに反応してる股に引っ張る。

「勃った。」

「プレゼント用意してんだけど?」

「後でいい。つか俺虹村サンが欲しい」

俺がそう言った途端虹村サンの目が大きく見開かれたかと思うと俯いて溜息をつかれた。

つか、何か虹村サンの耳赤い...?

「もういいわ、」

そう呟いた虹村サンにぐいっと引っ張られる。

不意にされたそれに慌てて手を着けば虹村サンにまたチューをされた。

「青峰に俺の全部をやるよ。」

感謝しろ。

そう言って虹村サンは挑発的に笑った。




*Give me you



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だいぶ遅れてますが......happybirthday青峰!!
ごめんね、誕生日から書き始めてはいたんだよ...ただここ最近忙しくって......

という訳で青虹です。
なんでにじむー?
→そんなの私がにじむー好きだからに決まってるじゃないですか。
にじむー不足で自給自足始めた私です。
にじむー受け増えないかなぁ......



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