「なァ、もし俺とお前がそういう関係だってメディアにバレたら、どうする?」
ちょっとした嫌がらせのつもりで聞いてやった。何故か別れるって返事を期待しながら、俺はさきほど押し倒したロニーの上にまたがる。さすがモデル様だけあって整った顔、その真ん中できらきらひかる瞳がこちらをじいと見た。さぁ、別れるって言えよ。そしたらそのキレイな顔に張り手の一発でもお見舞いして、こんな非生産的な関係ともおさらばだ。意味のないことは嫌いだし、俺は元々ひとりでいるのが好きなのである。いち、に、長いまつげが上下に揺れて、うすい色をした唇が笑った。
「どうするって、どうもしないけど」
ロニーは本当に空気の読めない男である。期待はずれの返事に俺は盛大にため息を吐いて、張り手のかわりにその唇にかみついた。

(ローランとロニー)
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -