「よくドラマとか映画とかでさ、自分がホントに欲しいものは絶対手に入らない!みたいなのあるでしょ?」

「ん、ああ、ないモノねだりみたいなやつっしょ?」

「そうそう。それでね、私その法則をひっくり返す方法を考えたんだけどさ、まじ聞いて!完璧だから!」

「なになに?」

「まず、一番欲しいモノを別の何かにするの。んで、今まで一番欲しがってたモノを二番目に欲しいと思うの!そしたら、手に入るじゃん?」

「えーー…っと、もっかい説明して?」

「んー例えばさ、私はミカンが欲しいのに一番欲しいと思うからミカンが手に入らないわけよ」

「うんうん」

「だったら、ミカンよりもリンゴを欲しいと思い込む!そしたら一番欲しいのはリンゴだから、ミカンは手に入るって寸法!どうこれ?やばくない?」

「ああ!確かに!それだったら何でも手に入り放題じゃんっっ!」

「でしょでしょ?!やっぱ素晴らしい考えだよ!」

「じゃあオレが一番欲しいモノも、ナマエ方式使ったら手に入るかな?」

「多分うまくいくと思うよ!で、その手に入れたいモノとは?」

「えー…?そりゃもちろんナマエのでっかい愛だべ!」

「………私のでっかい愛?」

「んでもって!それよりもっと欲しいのは、さらにでっかい愛!どうこれ!?」

「まぁ確かに理に適ってる」

「ナマエのでっかい愛が欲しいから、もっとでっかい愛を求めて、でっかい愛を頂く。そのあとはもっともーっとでっかい愛欲しがって、もっとでっかい愛を受け取る…の無限ループだに!!」

「うーん…ややこしいな」

「決まりっ!オレこうやってナマエの愛を戴いてく!」


愛の無限ループ
(欲しいものは自分の力で手に入れる)


「ってことでナマエ!愛チョーダイっ!!」


(欲張りすぎるくらいがちょうどいい)


mae tsugi