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部活の方は順調!順調!
キャプテンのこと凹ましちゃった日もあったけど、その日を境にキャプテンから普通に話しかけられるようになった。
練習最後に必ずやる5vs5のゲーム。
一年はコートの端で声出し。二年は二年同士でチーム組んで、レギュラーチームと戦う。
「不破」
「ん?」
「お前、俺らのチーム入れ」
実力を買われてか、キャプテンからのお誘いがあった。
もちろんオーケー!コートの端で声出しなんてサラサラまっぴらだべー。
ポジションはFW(フォワード)。
初めてのメンバーでパスとかめっさんこ遅せーけど、まあ良しとしよう!
「お前なに一年に抜かれてんだよ!」
「うっせー、じゃあお前が不破に付けよ」
「おめーのマンツーだろーが!」
もちろんレギュラーチームが勝ってゲーム終了。
女子のゲームをステージに座りながら眺めてた。あれ、なんでナマエが声出し?
「おい」
「んん?」
「はじめまして。不破、隣いい?」
なんだこの人。
他にスペースいっぱいあいてんのに、わざわざ俺の隣座ってきたべ。
「誰?」
「俺?ああ、しゃべるの初めてだもんな。 ハセガワだよ、よろしく」
爽やか〜なスマイル。チラついた白い歯が余計に体感温度を高くした。
「何の用っすかねえ?」
「別に、用はないさ。 以後お見知りおきを、ってところかな」
「……はあ?」
なに言ってんだこいつ、練習で頭やられたんじゃねーべか。
「あ、そうそう」
ポンと叩かれた肩に馴れ馴れしくすんじゃねえ、と密かに思う。
「キャプテンとタイマンしただろ?」
「……」
「すごいな、お前の個人技」
「…どうも」
褒められて悪い気はしねえけど、ほんとなんだこの人。
ハセガワ?っつったっけな。
ハセガワ…ハセガワ…ハセガワ………。
「ああっ!ハセガワ!」
「なんだよ、俺一応年上だぞ?敬称つけろ」
「あんたっ、ナマエの!」
「…ナマエちゃんがどうしたよ?」
「一緒に帰ったっしょ!」
「まあ、一緒に帰ったね。 俺あの子と仲良くなりたいんだ」
「なしてまた?」
「え、可愛いじゃんっ。 不破はそう思わねーのか?」
「………まあ」
こいつがあのハセガワか、油断してた。
俺に近づいて、ナマエの情報を盗もうって魂胆か!(←馬鹿なので…)
じろり、ハセガワを睨んだ。
「……ん?」
ん?じゃねーべや!