「先生」
ふとした声に振り向く。
そこには私のクラスの生徒、椎名雪がいた。
「何ですか?椎名さん。」
彼女は何も言わず私をじっと見つめる。
「あの…どうしましたか?」
「…先生は一目惚れってしたことありますか?」
「一目惚れ…ですか。」
「はい。」
「ありますよ。」
私は何に期待をしているのでしょうか…。
彼女の次の質問が気になってしまう。
「先生」
「なんでしょう?」
「先生の一目惚れはいつですか?」
そうきますか。
私はにっこりと笑って答えました。
貴女…とでも言っておきましょうか。
そう答えた時の彼女の顔はとても嬉しそうでした。
(…望さん)
(いけません!私と貴女は先生と生徒なんですよ!)
(大丈夫。誰もいないから…呼んで?)
(……雪///)
(はい。)
そう彼女は優しく微笑んだ。
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