焦
愛さま
私に恋焦がれている君へ
君の瞳がもう一度見たい
すべてを捨てて会いに来て
愛は重たい、好きは軽い
優柔不断の私を許して
愛し方は個性らしいよ
寂しくなったら電話するから
だからもう少し、待ってるね
羽月さま
全身が粟立つ、君に焦がれる
声にならない、涙ひとしずく
電話の向こう、見えない笑顔
今日とか明日じゃなくて、今
他の誰でもない、ただ君だけ
着信が光るたび、憂鬱に沈む
目を閉じても、届かない夜空
意地なんて捨てて、一言だけ
景さま
追い求めた背中
もどかしい右手を奪いたい
攫ってみせても君は変わらない
僕を映してはくれない瞳
誘うような唇に
今、幻聴が聴こえた
焦がれた君は僕のもの
16さま
脳内オールデリート
サクリファイスは山積みだけど
身勝手に君のため/張りつめた風船よ
じゅわりと弾けた感情
願い焦がれたエンディング
そんな物語は幻想なのに
君と僕のコロニー
全部些細な事になるさ、ねえ！
盲目的な未来に幸せを見た
藤野さま
焦らし技は反則ではありませんか
エンプティーランプが私を追い立てる
サイレンが聞こえてくる前に
青春メランコリーを弄ぶ
身体をよじって逃げるだけ
その結論は私には早すぎて、
この苛立ちをどうにかしてくれませんか？
想い焦がれて燃え尽き寸前
イライラしたことしか言えない口に甘味でもどうぞ。
アンダンテでいいなんて言ってられない
キョーカさま
燃え尽き症候群に陥った創造主
恋だ愛だと名が付く前に
揺るがないそれを抱いたまま
渦巻きうねる雑念を爆破したい
ある意味真っ黒け、ある意味真っ白け
壮大なラストシーンは突然
とっくにわたしの天秤は壊れていた
至れ、精神世界のキザハシへ
恐ろしい光を見る必要はないよ
唯一無二だからこそお前は護り抜いて来たんだろ
小島透さま
成り代わりたい程に憧れたのは
求めすぎて握り潰した愛情
意図的に引き裂いた関係
ベクトルは強引に方向転換
此処じゃない何処かを見つめ続けた
近過ぎたんだね僕達は
無い物ねだりは君の得意技
微笑みかけた相手は誰？
想わぬ日など無いぐらい
卯多
スキのぶんだけキスをした
わたしのことは、褒めてくれないの？
興味がない、ふりだけ
たまには勇敢な君も見てみたい
つま先立ちするのはいつもわたしのほう
じれったいのよ、
押して押して押し倒しちゃいたい系彼女
ほら。ここでしてみせて