ます。さま
この胸が君を欲している
例えば、吐き出したくなる鼓動
甘美な憂鬱に囚われている
小指より結わえる場所があるんじゃないのかい
サイケデリック・モラトリアム
ささくれさえも致命傷になるというのか
リンゴより速く落ちるわけで(つまりこの星よりもずっと引き合っているわけで)
愛とは程遠いのかもしれない
木漏れ日に育てられたの
この体を支配するものの名を


羽月さま
(知)扉を開けたら、もう戻れない
(憎)歯を食い縛って、微笑んだ
(怒)暗い影は溜め息に逃がす
(悔)掌に赤く残る爪痕
(妬)気にしない振りなんて出来なかった
(哀)泪の訳は聞かないでいて
(志)決めたのよ、最後までと
(楽)弛む口元はあなたのせい
(喜)息が詰まるように、しあわせ
(愛)つまりそれが、心


さきはさま
心の臓でも喰らってみれば
それはパルスの明滅なのか
通じたものは何だろう
隔絶をやわらかに覆う
胸の裡でゆらいだものは


無依さま
あなたが私を嫌うように、私もあなたが嫌いです
絆などない、と叫んで(それでも君は笑ってた)
空虚すら感じることが出来ず
今度こそ、その心臓部を喰い破ってやる
狂気感染
夢の中では誰もが格子を外した

心の中で合掌
それを許せるからこそ
妬かれるほど一途に想われることが、心中嬉しくないわけがない
百度目の正直
「May I love you?」(愛してもいいですか)
奇跡輝くあの瞬間を私は忘れない
私の日だまりカレンダー


つみとがさま
いたみわけ
ココロをぴったんこ
その左胸の奥にあるもの、ちょうだい
食べちゃうよ
好きの反対
あんたのためなんかには死なない
禁断の愛、育んでみようか
どくどくどくどく毒々しく
こころの臓器も売れるのか
キスをしよう、好きを交わそう
無理やり奪われた
惚れて、腫れて、萎んだ
盗まれた恋心に焦がれる心
優柔不断に揺れ動く
眸を閉じて
口を結んで
音だけを感じて
須く生きよ
スベタのゆうわく
辷り落ちた
故意に恋して
愛と憎しみ
罪科


逢坂さま
つつがなくおしまい
夢見る脳みそ、リアリストの身体
ぼくのことなんかきらいになあれ
わたしのことをどうかすきになって
嘘をコーティングしたケーキ
落とし穴は妥協案
きみのことなんかなんにも考えていない
自分のことをどうするつもりなの
泣き言が言えないロボット
望まないはじまり


笹倉さま
あなたを想うことくらいはゆるしてください
恋の熱量で爛れてしまう
壁に飾っておきたいくらいだ
けものの形をしている
笑顔でくるんだ海
本音を頂戴
信じられないかもしれないがその黒さもきみだ


夕顔さま
胸に広がる暖かい感情、これを恋って呼ぶんだね
君の心が見えなくなってしまったの
手からすり抜けたキミとの思い出
思い浮かべられるのは声だけ
戀、恋、こい
感情を無くした人形のようで怖くなる
唯の紙切れに願いを書いた
水面に手をのべて水泡
高揚した気持ちも全て絶望
貴方に綺麗ってそう言って欲しいだけなのに


ヒナさま
即効性のお薬募集中
ぐらぐら揺れては繰り返される微調整
救う/巣食うのは天使と悪魔
唇とケンカしていればいい
裏切りを知らないいい子
言葉を写す鏡になってよ
見えてしまえば信じられない
死ぬまで一緒よ、あなたよりも信用してる
どろり、マシュマロが溶けるみたいに君は手のなかにおちてきた。
かわいくなんてない、綺麗なんかじゃないの、ええ全く


キョーカさま
少しズレた見方をするから君のことが好きなんだ
躯を貫く剣は既にあなたが持っている
感情フルスロットル
涸れた湖に注ぐ
安心して狂っていられる
今や脳髄が抱き抱いているもの
不安定な薬の作用に悪いものはない
いたがるきおくもうれしいおもいでもぜんぶぜんぶ
宝石を失った指輪ひとつ
鮮やかな感情は手放さない、例え死ぬまで


星山さま
私のそれを左右するのはいつだって君だ
理性なんて母さんのお腹に置いてきた
鎖で締め付けないで話して
黒い雲が立ち込めて
心が前を向けない
情熱の赤色をしている
心を累乗する
唯一どこまでも繋がるもの
私の心は君を嫌っている
心の拒絶反応
笑ってないで早く取って
目に見える心なんてないの
私にしかないモノ
死ぬまでそれは私の中にあるのだから
心に口があったなら
どくんと鼓動したのはなに?
いつまでも私の心は透明のまま


卯多
わたしを動かすもの
左胸にはないよ
きみに感じる不確定要素
これはいったいなんだというの。
好きが痛いよ
その優しさが、わたしたけのものであればいい
不完全な恋心

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