「光子郎はん!」
今日も今日とて、大事なパートナーの名前を呼ぶ。
呼ぶ度に、当たり前みたいに振り向いてくれることが、嬉しくて。
「光子郎はん」
「どうしたの」
ずっとずっと待っていた、たった1人のパートナー。
何があっても、守りたい人。
大好きな人だ。
「何かあったのかい?」
「そういうわけやないんやけど…」
彼がそばにいるだけで、心がふわりと軽くなる。
目と目が合うのが嬉しくて、何度でも呼びたくなる。
大好きな名前を、何度も何度も。
「や、何でもありませんわ!」
「ふぅん」
だから、何もないのに彼の名前を口に出す。
彼は不思議そうにきょとんとした後、にこりと笑った。
「テントモン」
「はいな!」
そんな彼の名前を呼ぶのと同じくらいに。
彼に、名前を呼んでもらえることが、やっぱり嬉しかった。
***
初デジモン。
テントモンはいつも光子郎くんの名前を呼んでるイメージあります。
2014.11.27