見張り当番だというのに、相棒は膝の上ですっかり眠りこけてしまった。


「仕方ないなぁ…」


起こしてしまうのはなんだか可哀想だ。
気持ち良さげな寝顔を見ていると、そんな気がしてしまって。
声をかけるのをやめて、焚き火をつついた。


(こうしてみると、ゴマモンは小さいな)


本人は手と言い張る前足に顎を乗せて、ぷーぷーと子供みたいな寝息を立てる。
丸めた体が、丈の膝の上にすっぽり納まっていた。


「ゴマモン」


ぽつりと小さく名前を呼んで。
起こさないよう、指先で頭を撫でた。


(こんなに小さいのに、君にはいつも、大きな力を貰っているんだよ)


ありがとうの心を込めて、何度も何度も優しく触れて。
じょー、と小さく零れた声に、思わずふふ、と笑いが零れてしまった。




***

ゴマモンって他の子より一回り小さくないですか。

2015.4.5
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