魔導の少女との出会い [ 2/9 ]
宿題を終え、明日の準備も出来て寝ようと思いながら、外を見たら、家の前で倒れている15歳ぐらいの女の子を見てしまった。
慌てて外にでてすぐそばに駆け寄った。
『大丈夫ですか?』
「…す…みま…せん…」
『舞夏さんを、呼んだ方が…』
「あま…人……いわな…いでく…ださ…い」
しがみつく離そうとしないズボンの裾に握りしめているのを見ると、舞夏さんに知らせるのに躊躇いが起こった。
「アク…イ…アラ…」
《事情は私がお答えします。
マスターを室内へ運んでいただけますか?》
機械が音声が聞こえる。
なぜか、驚きはあまりなかった。
『わたし一人じゃ無理』
《私も協力します》
そう言われ、背負った。
そこまで重くなかった。
協力してもらえたのだろう。
落ち着いた所で、さっきの少女によれば“アクイアラ”と呼んでいた物と向き合うように座っている。
《マスターは魔術師です》
『魔術師ね…』
《時空管理局の機動課に所属しています》
『時空管理局?機動課…?』
《…スミマセン。
此処は何処でしょうか?》
『地球の日本、鳴海市』
何となく、町とかを聞いている訳じゃないと思い、分からないけどそう答えた。
《管理外世界“地球”ですか…》
『……?』
管理外世界?
《本当に、すみません》
『大丈夫なんですか?あの人』
《マスターは大丈夫です》
『ホントですか…』
まじまじとしながら、相手を見つめる。
『あの…アクイアラさんですよね。
一体何なのですか?』
《はい、名はアクイアラで合っています。
私は、デバイスと呼ばれる、魔法機能をインプットされている、魔術師のサポートをする、魔法構築機器です》
『はぁ…』
全く分からない…
「うぅっ…」
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