something unusual


念のためにと検査を受けたが異常は見あたらなかった。頭を強打したせいで記憶が飛んでいるが、木の葉の里は絶賛人手不足だ。休みなど与えられるはずもなく、俺はいつもの如く任務に駆り出されていた。

最近朝に弱くなった。元々目覚めてすぐは低血圧で動けることは少なかったが、いつまで経ってもキツいのだ。それどころか光自体が眩しくて仕方がない。昼間は倦怠感が消えない。

任務帰りにナルトと会った。互いの腹が揃って悲鳴を上げたので一楽へ向かう。

「なぁサスケェー!奢れってばよ!」
「はぁ?寝言は寝て言えウスラトンカチ」
「ウスラトンカチ言うな!…じゃなくて頼むって!俺今週ピンチなんだよ!」
「うぜぇ…つかそれが人に頼む態度かよ」

思わず溜め息が溢れる。それにドベの顔が曇る。

「…なぁ、お前ちゃんと休んでんの?」
「里は人手が足りない、休んでる暇なんて在るわけないだろう」
「そうだけど…、お前倒れたんだから」
「不意を突かれて頭部を打っただけだ、あれからある程度休んだ。まだ余裕だ」
「でもさ、」

あまりのしつこさに眉間に皺が深まる。俺は右のポケットから財布を取り出し、手早く勘定を済ませる。

「返すの忘れんなよ」

絡まれるのに耐えられず、2人分の金額を出してしまった。

なぜか、それ以上ナルトを見ていられなかった。一楽のラーメンが俺の飢餓を満たすことはなかった。




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