はじめまして、変態さん


今日はついていなかった。ふと目にした星座占いは最下位。正にドベである。お湯を沸かし終えた後で即席ラーメンを切らしていたことに気付き、朝偶然出会ったサクラには太った腹いせにと殴り飛ばされ、昼食を取ろうと向かった一楽はテウチとその娘のアヤメが揃って高熱をだし休業。演習場へ向かう道のりで犬の糞を思い切り踏んでしまった。

そうしてたどり着いた演習場で小一時間ほど修行をし、暫しの休憩をしていたときだった。

体勢を整える間もなくそいつは現れ、四肢が動かなくなった。驚きが原因ではない。白い布のようなもので拘束されたのだ。

「どういうつもりだってばよ…!サスケェ…!」

整った美しい容貌と研ぎ澄まされた気配。なぜこのようなことをするのか定かではないが、間違いなく目の前にいるのはうちはサスケである。

「久しぶりだな…。ナルトォ…!」
「質問に答えろってば!いきなりなにすんだよ!!」

すると目の前の男はくっ、と喉を鳴らして笑った。

「その格好…、いいざまだな」
「……。」

こいつは、俺の質問に答える気が少しもないようだ。一体何が目的なのだろうか、九尾を狙うならこんなところで無駄話をせずに連れ去るはずだ。

サスケは上体は以前と変わらないが、下半身は腰に巻いた布と注連縄のみ。つまり白い御み足が丸見えなのだ。

「なあ、お前…寒くねぇの?見てるだけで震えてくるんだけど」
「俺を見て震えが来るとは…」

欲しがりが…

なんか今危ない独り言が聞こえたような気がしたが、まさか目の前の堅物が言うわけがない。気のせいだ、そう言い聞かせようとしていたのに。

「俺もガチガチに震えている」

ここがな…

そう述べて、緩急な動きで体の中心を隠していた布に手を掛け、前を晒した。

「…っひ!」

そこには既に立ち上がり白濁とした蜜を溢した花茎が…

「つかおい!何で何も穿いてねーんだよ!」

しかも何で既に臨戦態勢!?

「一度に沢山も聞くな、ウスラトンカチが。そんなに焦らなくても俺はまだ帰らない」

そして厭らしい笑みと立派に育った自身をさらけ出し距離を縮めにくる元エリート。

「俺の下着なら今お前が身に付けているだろう」
「…は?」
「お前の肢体を縛っている白い布は俺の褌だ」
「……。」



道理で先程から青臭い匂いがしていたのか


「自分の精液まみれの下着に絡まった嫁を目に収めることができたんだ、興奮して当たり前だろう」


だから喰わせろ、と無駄に色気にまみれた声色を出す下半身露出狂。忍術とツンデレスキルの高いサスケは何処に行ってしまったのか。ひたすらに変態しか窺えない。

「さっサスケ!落ち着け!何食う気だよ?トマトだな!そうだよなっ!!つか結婚したんだな!おめでとっ!」
「嫁とトマトプレイ…はぁはぁ…!」
「はっ?!うわっ!こっち来んな!誰か助けてくれ!ぎゃあああああああああ!!」


ぐるるるぅぅうぅぅぅ!!


いきなり腹の虫が騒ぎだした。そういえば朝から何も腹に入れていなかった。助かった…!これで空気が白けるだろうと胸を撫で下ろし…たのもつかの間。


「腹を空にして待っていてくれたとは、余程俺のが食べたかったんだな?この淫乱が…」

心配しなくともお前の中俺ので一杯にしてやるよ…!





この日、俺の口から叫び声が途切れることは無かった。






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