lost usually days


いつもと変わらない日常。似たような任務。この毎日は不変だと信じて疑わなかったのに。




今日はSランク任務によりうちはサスケ、うずまきナルト、奈良シカマルそしてサイの4人で行動していた。昔馴染みで互いに実力を熟知している仲間との任務はこなしやすいもので、皆次々と敵をなぎ倒していった。これでSランクとは何かの間違いだろう、とサスケは呆れ返っていた。

敵をあらかた片付け終えた時、それは起こった。

油断した。この一言に尽きる。まさか背後を取られるとは思っていなかった。気配を感じた後、首筋に鈍い痛みが走る。

サスケは男の鳩尾に肘を叩き込み、素早く距離を置いた。

そこには美丈夫が立っていた。たが、肌は生気のない蒼白で、長い黒髪から覗く眼は深紅、そしてサスケの皮膚を貫いた鋭利な犬歯には濃紅が垂れている。

「不味いな…なんて気の抜けたワインだ」
「お前…今何を」
「此れなら彼方の金髪の方が良かったかもしれないな」
「!ナルトに何を……、っぐ!」

突然の灼熱が身体を襲う。自身の鼓動が狂ったように鳴り響く。目が眩み、視界が揺らぐ。

「…っは、てめえ俺に…何をした…!」
「俺はただ空腹を満たしただけだかな…」

目の前の何重にも見える男が言う。

「知っていたか?」






吸血鬼に血を吸われた者は、俺達の出来損ないの仲間に成り下がるのさ――――




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