主が変わるたびに色々な人間を見て来たが、面白い人間もいるものだ。
触手で拘束した男は奇妙な成りをしていた。
半回転した頭と青い体。名は確か主がひじきえもんと呼んでいたと思い出す。
「……」
「…っく…おいお前はなっ…せ…っ…」
 ズボンの上から触手を押し当てればビクリと体を震わせて声を上げる。存外、愉しめそうだ。
影の中から身を起こし男の前に立つ。男の抵抗が弱まったのを見計らいズボンのホックを外していく。
相手は誰でも良いのだ。ただ、力になる糧であればいいが。露わにした男性器を口に含む。
男がくぐもったうめき声を漏らして身を揺らした。感度は良いようだ。だからと言って主以外はどうでもいいのだけれど。
熱を持ち硬化し始めた男性器を緩く指で扱けば程なくしてカウパー腺液が溢れだす。
舌先に痺れを感じながら陰茎を飲み込む様に口へ収める。
「あっ…ん…ぐ、うぅっ…ぁ…」
 微かに青と白の顔に朱が走っているのが見て取れる。どうせならば、早く精液を出してしまって欲しいのだが…と先端を強めに吸い上げればあっけなく男は果てた。
放たれた濃い精液を余す事無く飲み干す。喉の奥に張り付いた物もすべて内側へ吸収して息をつく。
思ったよりも良い栄養源になりそうだ。
「っは…おい…や…やめ…っひ!」
 背から出した触手で萎えた男性器をもう一度擦り上げる。少し位多く搾取しても問題は無いだろう。
私が思っているよりも人間とは頑丈に出来ているものだから。…最も、この男は人間なのかも危ういが。
再び熱を持ち始めた陰茎を咥えもう一度強く先を吸い上げた。


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