81-90

初めて叶わぬ恋を知った彼は、

ハスキーボイスで咽ぶ

それを恋と知るときは。
(時既に遅しと言うものだ。)

さよならの一歩を、何度も繰り返して
(今もまだ、踏み出せずにいて)

一進ニ退
(どんどん遠くなる君)

炭酸の抜けたサイダーみたいな恋
(甘すぎてパンチがない)(それに魅力を感じるかどうかは君次第)

触れずにさようなら

涙を浮かべてはにかむ君は、
(なんて、綺麗)

忘れた頃にまたみる悪夢

金属みたいに冷たい身体


91-100

水面下に広がるシアンブルー

空気泡の運命
(大気に触れて、消える)

海水の副作用に犯されて
(涙が涙を呼んで)

赤い海青い海
(怒りと悲しみの深い、海)

海底に鎮んだままの魂
(もう一度光を見たいと焦れて)

人魚の目から溢れ落ちる
(悲しみの結晶)(誰にも見られる事はなく、知られる事もなく)(海にかき消されて)

藍よりも青よりも、
(自然に青い海)

海のドレスを纏って
(貴方のもとへ)

海草のサラダ
(メインの海老を目立たせる、)

闇夜の深海、孤独を感じて、
(君を探した)(見つかる筈も無いのに)



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