21-30

世界に興醒め。

思うは思われるより易し。

シンメトリーが美しいのは、

ワセリンを塗りたくって、
(この乾きをどうにかして!)

びーし、いっぱいに。

有りすぎて困る身長差

無駄な残高照会
(どれだけ見ても、空っぽ)

白猫の円舞曲
(美しく、軽やかに。)

黒猫の円舞曲
(力強く、しなやかに。)

邪言と共に、降り注ぐ視線は
(この上なく、冷たい)


31-40

艷姫の楚々たる恋

ゼリーに閉じ込められて、

漆黒のラビリンス

博愛さに嫉妬

ローゼ、君に恋をしてしまった

アルプス一万尺を口実に
(君と触れ合いたくて)

飽き性の僕に、君が現れた
(もう、ずっと夢中)

鉛筆削りに快楽を求めて、

指輪に違和感を覚えた。
(此処に在って良いのかしら)

芯の無いホチキス
(繋がらないの)


語注

ローゼ:ばら色な
びーし:模造紙
ラビリンス:迷路


+++
"びーし≠ェ方言なのを、つい最近知りました。笑

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