201-210

逢瀬を重ね、罪を重ね
(もう逃げ出せない)

薨逝を知らずに、平穏
(だって知らされないから)(知れない立場を恨むことさえ出来ない、それにも
気付かない)

君をつんぼにしてしまえ
(そしたら触れられるだろうか、)(じゃあそうしよう)

聾唖に嘆く歌姫
(そんな貴方に恋した)

ホンモノよりクオリアを愛してるの

この文字を、エンボス加工してもらえますか?
(目だけでは信じられない)(触れて実感したい)

エンペラーに焦れられても、
(私はこの人を慕っていますので。)

アララギと背比べしてる気分だよ!
(悲しくなるからやめて!)

所詮私は星の舟
(彼と彼女を繋ぐだけ)

涙声にハグして笑顔でお返しの、
(キス、もらっちゃいました!)


211-220

永遠からの脱却

一度でいいからdal segno!
(そして都合の良いところでfine)(悲しい結末は知らないでいよう)

燃やしたのは私よ、メレアグロス
(薪は愚か、貴方も焦がしたの!)

僕の隣の嘆息彼女

花曇りメランコリア
(恋の季節に曇り空)(ちょっと、ユーウツ)

もう馴れちゃったのロンリーガール

目も視界もb L e a C hしてさ、

道路の真ん中、祝福と警告が鳴り響く
(TPOなんて言う暇は無いよ)

この日常の天秤皿を浮かせぬ限り、
(この思いは伝えられそうにない)

背中でいちゃ、いちゃ
(素直になれなくて。)


語注

薨逝:高貴な人の死去
アララギ(蘭):高さ20メートルにも及ぶ高木
星の舟:牽牛星(彦星)と織姫が乗る天の川の舟
dal segno(D.S.):ダルセーニョ

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