141-150
瞿麦と向日葵は今日も焦がれる
(温かく微笑む太陽に)
高温であるが故の冷たい、
(蒼く蒼く燃える焔)
虚無に抗い泡となる
はじめましてで赤い実弾けて、
(その笑顔に、一瞬にして恋におちました)
ロマンスグレーに抱いた感情
(恋と錯覚する程の憧れ)
綴音が不快な理由は、
(君と彼との調和が気にくわないから)
蜂雀は雀蜂にこう言った、
(貴方になりきれない者です、と。)(たとえいくら美しくても。)
鹵莽男のアバンチュール
狗吠となるのは分かっていたのに
(後押ししたのは紛れも無く僕で)
レーゾンデートルはひとつだけ
151-160
右半分が熱い
(君が隣に居るから。)
挑発され蝕んだ唇は苦く
(それでも可愛く居たいという彼女はとても甘く、)(少しとれたルージュにまた、口付ける)
熱に犯されたチョコレート
(味はがたおち。)(品質に問題は有りません…!)
世間としては問題無い
(私としては大問題で)(それが悔しい)
あと一日と言わないで
(終われば未来の光は消えてしまうのに。)
机の上に白菊一輪
(突き付けられる現実)
傷付いた君と上手に触れられない僕
(身体にも、心にも)
今ここに、君と僕とのキリトリ線
(それでも断ち切れずにいる僕ら)
首をしめて引き寄せて、
(俺だけ見てろよ、)
Ban Ban Baaan!
(どれぼど厳しくても、甘く愛しい彼の独占欲)
語注
瞿麦:撫子
赤い実はじける:初恋におちる
ロマンスグレー:ダンディーなおじさま←
蜂雀:ハチドリ
鹵莽:軽率で不用心なこと
狗吠:主人にだけ報いること
レーゾンデートル:存在理由
ban:禁止
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