ゴエモンアソート、つまりゴエモンの折り詰め! | ナノ



※シチュエーション:男子禁制の園のような場所に不二子が拐われてしまった!
※まともなストーリーもまともなオチもない
※女装の具体的な描写はなし。お好きにご想像下さい




地下アジトで不二子さん救出作戦の計画を練る。時は一刻を争う。これは命の危険というよりも、不二子さんの今後に及ぶ危険が…というのは置いておこう。
話を戻して、練られた計画は男子禁制の園「オンナダケハイッターレ館」に女である私が飛び込んで不二子さん救出の隙を窺うということで決着した。
私はぐっと拳を握って、気合いをこめる。



「それじゃ、不二子さんの方は私に任せといて!ルパンたちは後方支援をお願い」



とここで、何やら考え込む様子だった次元さんが疑問を投げた。



「んん?待てよ、その花園ってヤツは確か女二人組で行かなきゃ入れてもらえねぇんじゃなかったか?」

「そうだっけ…でも、女は私一人だし…」

「かと言って他に女はいねぇしな…」

「んー、ここで詰むとは…」



悩む悩む、大いに悩む。性別の差は如何ともし難い大きな問題だ。うんうん唸る末、きらり閃くルパンの頭脳。パンと大きく手を打ったルパンが、悪いことを思い付いた時に浮かべるいい笑顔を一人に向けた。



「おぉ〜と!オレ様良いこと思い付いちゃったもんね」

「おい、何故拙者を見る…ま、まさか」

「そのまっさかサマサマ。次元、五ェ門を押さえろ」

「おい止せっ…!」







「なにゆえっ、拙者が、このような…真似をっ!」

「ごめんっ、五ェ門、ちょっと、だけ…だからっ!」



「オンナダケハイッターレ館」への道行きは、それはそれは大変だった。
ルパンに無理やり女装(これがまた完璧な仕上がり)させられた五ェ門を引っ張りつ引っ張られつして行ったのだ。
着く頃には諦めが付いたのか何か悟りを開いたのかで大人しくなったが、五ェ門の目には明らかに恨みが籠っていた。






「新聞の広告を見てやって来ました、いやーいいところですね!」



「オンナダケハイッターレ館」の入り口、ここが一番の勝負どころ。なるべく友好的な雰囲気を装って、受付係のお姉さんににっこりと笑顔を向ける。



「そのお隣の方がご一緒の?お、大きな方ですね…」

「はい、あのこの人無口でとってもシャイなアンチクショウなんです、おまけに風邪も引いてるもんで喉の調子が悪くて、ねっ?」

「………」「あらそう、それは気の毒に…入って温かいものでもお出ししましょ」

「それはありがたい!良かったねゴエ子」

「…後で覚えておれよ…」

「後でね。今は不二子さんを助けるのが先!」



この時、後でねなんて安易に言ってしまったもんだから、後々の私はとっても後悔する羽目になったのだ。やっぱり五ェ門は、怒らせるとこわ〜い男でした。結局、不二子さんは無事に助けられたから良かったけどね。



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