05

ちょっとむかし自分が白ひげに入ったときをさかのぼる。血まみれで薄汚れた服に身を包みバカな火拳野郎のうしろをのそりのそり。

「オヤジにあったら頭下げろよ」
「...なんで自分がそんなことやんなきゃなんねえんだよ。めんどくせえなボソリ」
「本当燃やしたい」
「おー怒ったんですかー?おっかないなー」
「おもってねえだろ絶対おもってねえだろ」

あーあうっせえな。こいつまじ自分勝手やろうだし。「この船に置いてくださいって言えよ」じゃねえと俺が殺さなきゃならなくなるだってよ。不本意だぜって顔してると頭ゴツンてグーで殴られた。ハア、てため息された

「お前てウソ絶対つけねえだろ」
「つけないんじゃなくてーつかないんですけどー我慢できねえし」
「本当良い性格してるよお前、」

ポンポンと肩叩かれる。オヤジの部屋とやらに着いたら自分はどーなるんだろーとか思ってるうちになんかオヤジの部屋の前に着いた。そのままエースとやらに腕ガシリ捕まれて「いくぞ」て自分もちろん怪訝な顔する。ハア、てため息。もう諦めた。扉を開けた火拳野郎、目に入る全てにたまげた。あ、オヤジだ白ひげのオヤジだ

「エースなんだ、そいつぁ」
「拾った」
「…拾われてねえしボソリ」
「お前ちょい黙れ」

ツーンとしてるとゴツンてまた頭殴るくっそ火拳野郎。いたあ、と頭抑えると白ひげのオヤジニヤリて笑った。「えらい変なの連れてきたなぁ」てグラララ笑う。

「オヤジに頼みがある」
「...なんだ?」
「こいつ、船に置いてほしい」

頼むっ!と頭を下げる。うわ、滑稽だ。それを嘲笑ってるとまた拳が自分に落ちた。「お前も頭さげろや」だってさ。しかたねえなボソリ。「…おねがいします」不本意すぎるけど。そしたら横から声、海賊A

「オヤジ頭さげてんぜい」
「ああ見りゃあわかる」
「滑稽だな」
「グラララ」

わははははて周りのやつらも笑っちゃって自分たちポカーンて唖然した。火拳野郎こいつらなんなんですか、とコソコソ。わりい奴らじゃねえ...はずコソコソ。額に汗浮かべる火拳野郎本当失笑だな。

「エース」
「オヤジ...」
「なんで連れて来たそいつ」
「面白そうだったから...?」
「なんで疑問系なんだよい」

ギロリ。めっちゃ見られたオヤジとやらに。そしてフンって笑われた鼻で見下された。「こんなチビすけがなぁ」とかいつか抹殺してえな出来ないけど

「いいぜぇ」
「オヤジっ」
「ただしエース、てめえが面倒みろ」
「え」
「当たりめえだよい」
「え」

うそだろっ!てこっちのがうそだろ。

「お前は今日から俺の娘だぁエースの言うことちゃんと聞けよ」
「…それは死んでもいやです」
「うしお前あとで顔かせや」

顔かすわけねえだろボソリ。またゴツンて拳くらった。 next

05

嘘つき、走る

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -