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「なにしてんのお前ら」
「そんなの自分が聞きたいんですけど」

扉が開いたらおっかないお兄さんが待ち迎えていた。ピキピキッて。あ、血管浮き出てるぜお兄さん。

「お、燃てる。一気にあったかくなりましたねー」
「ほうそんなに燃えたいか」
「ジョークジョーク」

ぶんぶんて顔横に振ってる自分をみればハア、てため息火拳野郎「...とにかくサッチからはなれろ」だってさ。怒ってるぽいから離れとこう。離れたら離れたで隊長にゴツンて殴られたけども。

「サッチに変なこと吹き込まれただろ」
「なんでわかったんですか?」

パチパチすごいですねー。なんて思ってねえけど。したらまたため息された。ぶつぶつ「聞こえてたっつの」て

「人が必死になって助けようとしてればなんかイチャイチャイチャイチャ。お前らほんとなんなの」
「エース盗み聞きかー?趣味わりいなー」
「え?助けないほうがよかったって?」
「すみませんウソです」

メラメラ。さらに激しくなる炎。逆にあちいよ。口にだしたらきっと殺されるけど自分死なないけど。ハア、てため息する自分。本当めんどうなのに巻き込まれたな。ほんとふざけんなよ。心の中で言ったつもりなのに、何故か隊長の顔が強張る。いっけね聞こえちゃった。ギロリてギロリ、とした視線に身も固まる。ぶんぶん手を横にふりあたかも無実ですって訴える。だって自分わるくねえし。

「ヤシロ」
「自分、謝ってあげるんで、燃えた身体で自分に近づかないでください。ほんとに」
「無事かよ」
「話し聞いてましたー?」

怒りあらわなくっそ隊長スルー。あついんですけどーてまた言えば「無事かって」とかなんとかしかめっ面。般若だ般若だ。聞いちゃいねえし

「まぁ。至って健康ですよね。くっそ隊長が放せばなボソリ」
「え?燃えたいって?」
「思ったんですけど隊長て情緒不安定ですよねー」

めんどすぎる。ゴツン。あ、殴られた。「え?燃えたいって?」誰もそんなこといってねえしボソリ。またゴツン。ほんとくっそだな。ハア、てため息されたし

「お前、勝手に死のうとしたろ」
「てめえ器違い野郎発言やめてもらえませんー?そんな物好きいないし。ふざけんなよボソリ」
「え?違うのか。たまげた」
「ほんと凍ればいいのになボソリ」
「ねえお前らなんなの」

ズーン。自分たちの一部会話黙って見てたらしいサッチ隊長。お前ら仲がわりいの?いいの?とかぶつぶつ。しるか。仲はよくないはず。そうだな歪みあってるもんな常に。とかうんぬん。へえーて歪んでるぜリーゼント顔

「じゃあヤシロ俺の隊にくれよ」
「はあ?なにこんなん欲しいんかよ。物好きがいたもんだ。喜んでやれよ下僕よ。」
「くっそだと思う。帰ってもいいですかー?」
「帰れば」
「ほんとお前らなんなの」

わっけわかんね!て顔、滑稽すぎるリーゼント。どこの隊にいてもいいですのでー自分巻き込むなしボソリ。ほんとイヤになっちゃいますよねーて顔してればバシンて今度後頭部に劇痛が

「約束わすれんなよ」
「意味わかんないんですけどー。その前に謝ることあんだろボソリ」
「ねえその性格ほんと直したほうがいいと思う」
「てゆーか約束なんかしてねえし」

変なのつくんないでもらえませんー?て言えば、なにこいつ信じられねえ!!て顔しやがる火拳野郎。こっちのが信じられないんですけどー。頭上に疑問符とりま頭上に疑問符浮かばせよ、うん

「最期見届けんだろ俺がお前の」
「あ、いっけね」
「ねえ完璧俺無視?」

しくしくしく。もう俺泣くんだからねっリーゼント放置プレイ
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嘘つき、走る

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