08

火拳野郎と旅してから数日たったある日、島についた。お腹すいた。

「腹へったな」
「どっかのくっそ隊長がなにも考えず船飛ばしたおかげでチョコ生活でしたもんねー。ほんと使えねえなボソリ」
「ねえお前ほんと何様」

メラメラメラメラ。うわ、また燃えてるよ。相変わらず燃えんのすきだな。いっそのこと自分燃やせよと思う。「あ。今とてつもなく殺意が」ズゴンといつもの倍の力を拳に。頭にのしかかる。これまたすんごい痛いの見舞ったなお兄さん

「飯はお前の給料から抜いとく」
「思ったんですけど、給料くれたときありましたっけー?ふざけんなよボソリ」
「ほう表でろ燃やしてやる」
「すでに表だっつのボソリ。ほんと隊長単細胞にもほどがありますー。あ間違えた、自意識過剰にもほどがありますー」
「だからどう間違えんだよ似てもにつかねえ単語でてきたけど本音でたろ」
「あーお腹すいたなー」
「ねえなにがしてえの」

スルーすんのかお前。とかぶつぶついってるけど知るかよ。ものすごい遠い目される自分。チラリ一瞥すればなんかギロリ睨まれる。

「問題おこすなよお前」
「自分無害だし」
「無害ふうん無害なんだ」

くっそだな隊長、おまえのが他所での問題おおいだろボソリ。とばっちりうけてんの自分だし。ツーンてしていえばどうやら気にさわったらしい自分の顔面に靴なげやがって「わりい手が滑っちまった。まああれだ許せ」へらへらって目が笑ってないんですけどー。ハア、てオデコ擦りながらため息

「自分になにか怨みありますー?」
「ああもう存在自体が」
「この前アイス隊長のぶん食べたのがいけなかったんですかー?ごめんね」
「やっぱお前か。てか、なにこの手っ」

ぎゅうと握る隊長の手。めっちゃ汗ばんでる気持ちわるいからパッとはなして服でゴシゴシ「ほらだから機嫌なおせって。」ポンポンと肩たたけばしかめっ面な火拳野郎「なんでお前がえらそうなの」だってさ

「腹満たしたら情報収集な」
「ほんとにティーチおってきたんですね自分たち」
「たいしたもんだ。ここまでくると返す言葉がもはや無だな」

だから何しにきたんだよお前。え死ににきたんでしょー?勝手に死んでてほんと手伝うから。そんなやりとりも、また悪くない next

08

嘘つき、走る

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