07

隊長と出る前はたのしかったなー。くっそ隊長以外はみんなやさしかったし。デザートくれたしサッチ。隊長いじめてくれたしハルタ隊長イゾウ隊長ビスタ隊長マルコフとかいろいろ。でも一緒になって頭ぶん殴られんのが日常茶飯事だったっけ。愛情表現か。照れ屋さんだな隊長たち。ほんっと素直じゃないよね。

「要するにお前は俺に日々怨みがあんだな」
「自覚あったんですかー?」
「無表情でいうお前がこわい」
「言葉のアヤなんだぜ」

グッと親指前につきだす。したらすんげえ何やっちゃってんのコイツて目で見られた。「調子ほんと良いなお前ある意味尊敬するわ」だってさ。

「ほんっと憎まれてましたよねー自分」
「え。さっきと言ってること違くね?」
「ケーキ辛子いりだったのエース隊長に持ってったし自分」
「要するにお前のとばっちり受けてたんだな俺」
「お。なんでわかったんですかー?」
「いや最初っからわかってたけど。だからお前なんで二番隊?だからお前疫病神」
「グサリ。自分の繊細な心はやられました。傷物になりましたので、責任とれやくそ火拳野郎」
「はい燃やす。てゆーか違う意味に聞こえるからやめろそれ。俺以外にいうなよ犯される。あ。お前なんて犯すやついねえか」

あ、いっけね。ごめんなー。てへらへら笑いやがる火拳野郎。うっわ、うぜえなボソリ。眉間におもいっきりシワぎゅってなった。

「サッチが貰い手いなかったら貰ってくれるっていってました。ハルタ隊長がお前なら面白いから抱いていいかもって言ってました。イゾウ隊長がエースに捨てられたら俺のとこきな抱いてやるっていってました。マルコフはいつでもきなよいって言ってましたので、そんな心配ないんで。エース隊長の相手は自分が探しておきますねー」
「おい待てや。どっから突っ込んで良いのかわかんねえけどとりあえずなんでお前に相手探して貰ってんの俺」

くっそこれまでにない敗北だっっ!なんて地面に膝着いて倒れこむ隊長。相変わらず滑稽すぎる。笑っとこ。今しかできないからな。ハア、てまたため息する火拳野郎

「自分の相手くらい自分で探すよ」
「がんば」
「くっそなんて奴だ鬼畜だ」

グッと拳握りまた悔しそうな姿がなんとも。

「てゆーかお前は嫁にはいかせねえよ俺の下でせいぜい働けよ」
「自分を巻き込まないでくださいよー。うざいっす。そのうち刺しそう」
「なんて野郎だ。その前に燃やす燃やして灰になれ」
「ほんと、おっかないなー」

バリバリ。チョコ頬張ればよこせって言われる。え。嫌だし。怪訝な顔をしてるとまた隊長。

「帰りてえなら帰れよ」

みんなに可愛がられてるみてえだしな、て。なんかシリアス気持ちわりいな。とりあえず笑っとくことにした。ゴツンて殴られたけど。空気よめよって

「そんなこと言って。自分が帰ったら隊長さみしいでしょー」
「まあな」
「うっわ。急に素直にならないで下さいよ。まぁ、帰らないでいては上げますけど。喜べ」

グッと親指前に。キョトンとする隊長いきなり鼻で笑った。フンって。

「ありがとよ」
「おーやけに素直ですね今日は」
「あ、やっべ自分でいって寒気したわ」
「ほんとシリアスとことんぶち壊しますよねー」
「シリアス?くっそだな」

ハハッ!て笑う隊長。あ、珍しく意見あった。とりま皆様元気なんだせって今日でたばっかだけど。  next

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嘘つき、走る

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