シンクちゃんの辛さにはとんだ災難だ。いつもああいえばこおいわれる。なぜだかシンクちゃんの絡み強かったの自分が恐ろしい。口直しというのもシンクちゃんにぶち殺されるので言わないが気分よくするために他のメンツとも絡んでみることとする。「あ」「なによ?」て怪訝な顔された。廊下でばったり会えばやはりクラス0。肝がすわってらっしゃること。まるでかかあ天下だ。冷や汗かきながら「やっほう」なんて言ってみれば「はあ?あんただれよ」て当たり前の反応されてるうちはわたしもまだまだだ。

「クラス0たのしい?」
「いきなりなにほんっとに」
「ナギ氏の知り合いです。よろしく。でさ、クラス0たのしい?」
「......」

なにこいつ!て目でみてくるよね。結論、怪しいやつには近寄らないっていうやつか。証拠に後ずさったぜこの子。「ふつうなんじゃない?」て答えてくれただけありがたい。

「もともとあたしたち遊びに来てるんじゃないし。それなりの任務もったきてんのよね。だからふつうだとおもうけどね」
「大人ですね」
「いや、あんたは何しにきてんのよ」
「一生の不覚。それ想像もしてなかった」

「ふざけてんの?」
「ふざけてるかもしれない」
「......」

また無言で一歩後ずさった。たぶんおかしな子だと思われてるんだろうか。だんだん距離が遠くなってきたのは気のせいじゃないと思われる。「うそうそ」だから距離とるのやめて悲しむ。そういえば嫌そうに距離をもとに戻してくれた彼女。

「でも任務だけじゃやってけれなくない?ほら。息抜きも大切だよ」
「ねえなんでわたし助言されてんの?」
「任務以外に楽しいことなんて山ほどあるよ。たとえばどうやれば出世できるかだとか」
「さいごの一番どうでもいい」

ふざけてんでしょ?てまた眉間に皺寄せる。「あたしたちよりあんた、ひねくれてるわね」とか申す。「だよねー困ってる」ケタケタケタ。

「すんごい失礼だけど、あんた大丈夫?間違ってへんな気とかおこさない?」
「あれ。もしかして心配してくれてる?」
「もしかしなくてもしてる。あたしたちの心配」

朱雀存命の危機とかだったらやめてよね。やはりわたしんち親があれだから遺伝なのかな。「性格ってさ、」ボソリ

「そう簡単には変わらないから性格っていうんだとおもう。とか自分美化してみる」
「うまいこと言ってるように聞こえるけどぜんっぜんうまいこといってないからねあんた」
「痛いとこついてくんね」
「すごいねあんた。わたし本当のこといっただけなのに」

ずーん!てなる彼女のよこでわたしはへらへら笑うだけだったりする。「ね。わたし面白いでしょ。絡んで損はなかったりするよ」ポンポンて肩叩けば一瞬あごに手をあて考える彼女の口から「ふうん」ていうつぶやき。

「案外わるくないかもね。息抜き。ありがとね」
「どういたしまして」

んじゃ、またねー。ていうケイトちゃんこそ謎すぎるという認識に至った。



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