クラス0の住人は朱雀色のマントに身を包むという。そんな彼らはぶっちゃけて学園の浮きものだと思う。いやまじこれ。理由をいわせて頂けば自分たちからは決して話そうとはしない、よくいうあれだツンデレちゃんなのである。しゃあなし、話しかけてみることとする。「やっほう」おっす、なんてわたし言うけれど一瞥した後に目を大きく見開きシカッティングだ。あらら。人見知りかしら。また読んでた本に目を向ける。「なんだ」とか真面目ちゃんだなおいおい。めげずに話す。
「クラス0ってさ、なにしてんの?」 「は?」 「クラサメさんの金魚のふん?」 「そういうお前はなんのふん?」 「しいてのナギ氏」 「......」
ほらあの学園のアイドルなんだぜナギ氏。まじいかすよね!なんつって言えば冷めた目で見られるオチなのである。ナギ氏は鬱陶しいやつという認識でいいのかな。「ああ、あいつか」ハンッ、て鼻でわらいやがりましたよこの子。一気にひきつってみる顔。
「じゃあクラサメさんの金魚のふん?」 「しいてのマザーだ」 「あ。アレシアさん?」 「ああ」
でたでたー。アレシアさん。あの鬼教師ね。わたしきっと彼女に嫌われてると思われる。それボソリいえば「マザーは魔法使えないやつは嫌いなんだ」だってよ。それわたしなんですけどね。苦笑いながら「ほんっとに嫌われてるわー」なんていうわたしを彼はフォローしてくれなかった。
「使えないのか、魔法」 「そう。わたし白虎のお偉いとこおったんだよねー」 「...朱雀民だろアンタ」 「いやうんぬん」
説明すれば冒頭にうつっちゃうよ。だからしてやんないよってわたし。そしたら頭上に疑問符うかべるクラス0の住人。だけど彼にとってはどうでもいいことだったらしい。「朱雀で頑張ればいい」ボソリ。
「...見かけによらずいいこというね、君」 「正論だろ」 「わたし一応クラス0冷やかしに来たのしってる?」 「知らない」 「だよねー」
逆になぜか励まされるかんじになるわたし、ほんとに情けなくなってきた。冗談にも真面目にかえしてくれてる彼にある意味感謝している、ありがとう。「いいやつだね、君」なんて言えば少し照れくさそうにはしてないが一瞬手がとまった。「...普通だろ」だって。まじツンデレですよね、これ。にやにや。笑ってると次は睨まれた。
「演習いかないのか?」 「いくよ。そのうち」 「......」
リバース冷めた目。「...いくよ演習」これ以上嫌われたらきっとアレシアさんにいうぜこいつっていうわたしの判断。
「じゃあまた。縁がありましたらエースくん」
アデュー!別れのあいさつ。そして彼は面食らっていた。「名前、」とかぶつくさ。カルアちゃんに聞きました。捨てたもんじゃないなクラス0。
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