「もうだめいやだ私ずっと日本にいる」









あの後渋るあたしを赤也が説得し、そのうえ幸村が登場して冬休み最後の日部活がないのはなぜでしょーか?なんてそれはそれは笑顔で言うもんだからYES or YESみたいな状況の中やっぱりYESと言うしかなく









「そーだそーだ! 名前先輩良いことゆー!」


「んなこと言ったってやるしかねぇだろぃ」


「『日本から出るか出ないか』じゃなくて『幸村が怒るか怒らないか』が問題じゃからなぁ」






結局冬休み最終日はみんな揃って宿題祭り☆きらん


のはずだったのだが幸村は「冬休み最終日くらいゆっくり休ませてよ」なんて凄い目で言うし(こっちの台詞だ)柳は「自分の計画性のなさを恨むんだな」とか鼻で笑うし(無理矢理開眼させてやろうか)真田は「まだ終わっとらんのか馬鹿者! だいたいお前はいつもうんたらかんたら・・・・・・」だし(くたばれ)用事があるという柳生ジャッカルは仕方ないとしてとにかくもう散々だった。三強ふぁっく!










「だいたいさー、なんでこんな役にもたたないことを冬休み、そう休みという名目があるこの期間にやらなきゃいけないわけ? このアルファベットやらあの数式やらは将来つかうの? 英語なんて『はろーせんきゅーはーわーゆー』だけ言えりゃいいし足し算引き算できれば生きてけんだって!」







んな無茶苦茶な、なんて顔をしているがこいつらだって同じようなこと考えたことあるはずだ。だからこうやって一緒にまだ終わってない宿題してるんでしょ?そうでしょ?たらったー!











「いいからやれって。お前が一番量絶望的なんだかんな?」


「そんな苦境に負けない私」


「おー頑張れ」










数分後








「もーあきた」


「おまえさん2問しかやっとらんやろ」


「2問もやった」


「名前先輩!」


「あ?」


「俺あと2問で終わる」


「は!?」







有り得ないなに急に真面目ちゃんになってんの馬鹿也まじ馬鹿也。あたしなんて絶対終わんないからねこれ確信したわ。







「よし」


「なんだよ」


「いけないこと考えてる顔じゃ。やーん名前ちゃんえっちぃー」


「肝」


「酷」


「どうしたんすか?」







立ち上がったあたしを見上げる3人に笑顔で提案。








「初詣いこう!」





















「ありえねー・・・・・・幸村部長に怒られたら先輩のせいですよ」

「大丈夫怒られないって神様にお願いするから」


「それが神の子に通用するかのー」


「・・・・・・」


「しないだろな」


「くっ」









えーとかぴよーとかぶーとか言う3人を無理矢理連れて来たはいいがいまだにごちゃごちゃ言っている。男の癖にしつこいな!








「だいたい俺ら初じゃねーし」


「え?」


「1日テニ部でいったもん」


「は!? なにそれ初耳なんだけど! え? ハブ!?」


「だって名前先輩いっくら電話しても出ないんだもん」


「あ、録画した笑ってはいけない見てたわ」


「名前がアウトなんです! ・・・・・・しかも、タイキックなんです!」


「名前ータイキックー」


「やめろ!」


「あ、着きましたよ」


「やっぱりすいとるのー」


「さっさと拝んで帰ろうぜぃ」






年を越してだいぶ立つためがら空き。すぐにおさい銭箱まで行き着くことができた。みんなで一斉に5円玉を投げてあたしが目一杯鈴をならして





(今年もみんなで全国制覇できますように
いい人と巡り逢えますように
おいしいものたくさん食べられますように
テニス部が元気でありますように
休みがふえますように
幸村がずっと笑顔でいれますように
真田がたまには力を抜いて休めますように
柳ばっか頼って大変な思いさせないように
柳生がたまには紳士やめて気の休まる場所がありますように
ジャッカルの無条件の優しさが報われますように
仁王が心の底から楽しいと思えますように
ブン太が明るいままでいれますように
赤也が心置きなく成長できますように

それから








(((神の子に怒られませんよーに!))))









次の日神の子の逆鱗に触れたのは言うまでもない。








宿題は計画的に!



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